介護をしていると、不快な臭いが部屋に充満してしまうことがありますが、ニオイ分子は軽くてとても細かいので、部屋中の衣類や布製品などに付着してしまいます。そこで今回は、介護によってついてしまった臭いを上手く消臭する方法についてご紹介します。

臭いの発生自体を抑える予防編

洗濯機で洗えるものを利用する

布についた臭いはなかなかとれないので、こまめに洗うのが一番の消臭法です。しかし、自宅で手軽に洗えない素材のものや、縫い付けられてしまっているクッションやソファの布はどうにもなりませんよね。
介護をする部屋で使う布製品は、洗濯機で洗えるものを選ぶようにしましょう。
衣服はなるべくタンスの中にしまって部屋の空気と触れ合わないようにしながら、1度着たものはすぐに洗濯するようにします。

髪はなるべく短めにする

髪は、体の中でも特に臭いがつきやすい部位です。大量の髪が1本1本からみ合っているので、その中にニオイ分子が入り込んでしまうのです。当然、髪が長ければ長いほど付着するニオイ分子の数は多くなります。
洗髪を楽にするためにも、介護を受ける人の髪は短めにしましょう。どうしても切りたくないのであれば、シャワーキャップやタオルで髪を覆っておくとニオイ分子の付着を防ぐことができます。

空気の入れ替え編

上手に換気して臭いを追い出す

窓を開けるときは、1ヶ所だけではなく、対角線上にある2ヶ所の窓を開けましょう。こうすると風の通り道ができるので、部屋にこもった臭いを上手く外へ逃がすことができます。
このとき、空気の出口となる側を全開にして、入口側は少しだけ開けるようにするとスムーズに臭いを追い出すことができます。
もし、対角線上に窓がないときは、換気扇を利用しましょう。部屋の入口のドアを開けておくだけでも多少は効果があります。

空気清浄機を使う

ほとんどの時間をベッドやふとんの上で過ごす高齢者にとって、部屋の空気が汚れていることはストレスになります。空気清浄機を使えば、空中に漂うウイルスやほこり、ダニなどをキャッチしてくれる上、臭いを感知してその都度脱臭してくれるので便利です。

臭いそのもの対策編

アンモニア臭には酸性食品

トイレまで行けないときは、部屋の中にポータブルトイレを置いたり、オムツを使用したりしますよね。すぐに始末ができれば良いのですが、少し時間がたつとたちまち部屋中にアンモニア臭がたちこめてしまいます。
陰部を拭くときは、ただウェットティッシュなどで拭き取るだけではなく、洗面器のぬるま湯に酢やレモン汁を混ぜたものを浸して絞った布で拭くようにしましょう。こうすると、アンモニアのアルカリ性が中和されるので、臭いが軽減します。
失禁してしまったときも、酢やレモンを混ぜた水に浸して絞った雑巾で拭くようにすると効果的です。

介護専用の消臭剤を選ぶ

置いておくだけで部屋の臭いをとってくれる消臭剤は本当に便利です。しかし、排泄物のような強い臭いには、あまり効かなかったという経験はありませんか?
消臭剤を選ぶなら、別の香りで臭いをごまかしたり、臭いを化学反応させて良い香りに変えたりするものではなく、介護専用の商品を選びましょう。
専用のものなら、アンモニア臭などの介護時に発生する臭気成分を対象としているので、化学反応もうまくいきます。

こまめな対応と最適な工夫で心地よい部屋づくり

部屋の中に臭いをこもらせないようにするには、こまめな換気と掃除、洗濯が欠かせません。大変ですが、家族全員で協力して乗り切りましょう。また、市販の消臭剤や空気清浄機を使うのもおすすめです。
どうしてもつらいときは、ヘルパーさんなど、福祉の専門家の力も借りましょう。介護する側が元気でいられることが、介護においては一番大切なことです。