歯を磨いても改善しない?その口臭は内臓系の不調かもしれません

口臭

最近では、口の中を一時的にリフレッシュさせるミストだけでなく、毎日の習慣から口臭を抑える歯磨き粉、胃の中から消臭する口臭清涼剤のカプセルなど、口臭対策アイテムの種類が増えてきています。しかし、自分なりに口臭対策をして、毎日歯も磨いているはずなのに、何とも言えない口臭がする……そんな経験はありませんか? そんな方は、他の原因があるかもしれません。

口臭の原因は、内臓にも関係が

ニンニクなどの食事や飲み物だけでなく、夜寝ている間の口内環境の乾燥や虫歯など、ひとくちに口臭の原因と言ってもさまざまなものがありますが、臭いの原因が内臓にあることもあります。内臓が原因の口臭は、加齢によって消化器官が弱ってくる40代以上の方によくみられます。主に消化器官である胃や腸の不調によって引き起こされる場合や、内臓の疾患が原因で引き起こされるのです。つまり、いくら歯磨き等で口内環境を整えても、根本原因である内臓の不調を治さない限り、口臭は改善されないということです。

臭いが体にめぐるメカニズム

そもそも、内臓で発生した臭いがどうして口まで届くのかご説明しましょう。内臓の不調で体に溜まった悪臭は、血液に溶けて全身にめぐります。皮膚から汗として発散されると、内臓の臭いは体臭として外にでていきますし、肺に入ると呼気として口臭が臭くなるのです。つまり、内臓の不調は悪臭となり、体の中を血液に乗って全身にめぐるため、口臭が気になる時は内臓の危険信号である場合もあるのです。

肝臓や腎臓が原因の口臭

たとえば、肝臓が正常な状態で機能している場合、臭いの元になる物質は新陳代謝によって分解されますが、アルコールの摂取しすぎなどで肝機能が低下していると、正常に分解できず臭いを発生させる物質が体内に残されてしまいます。すると、同じメカニズムで老廃物を排出する腎臓の機能が低下した場合も、肝臓で分解し、腎臓で尿として排泄するはずだったものが体内に残る為、アンモニア臭が口から引き起こされるようになります。腎臓の機能が低下し、細菌に対する抵抗力が衰える病気のことを腎不全と言いますが、アンモニアが口臭となって出てくるため、かなりキツイ臭いがします。歯周病など他の病気を併発する場合もありますので、早めの対処が必要です。

胃が原因の口臭

暴飲暴食や偏った食生活が原因で、胃で食べ物を上手く消化できず、老廃物やガスが溜まったり、ストレスや粘膜の炎症などによって引き起こされる胃炎が原因で口臭が発生したりする場合もあります。呼吸によって発酵したガスが体外に排出されるので、こちらも胃の働きを正常な状態に戻さなければ、改善にはなりません。
胃炎による口臭対策に効果的なのは、断食によって胃腸を休める方法です。一度、胃や腸に食べ物を運ぶことをストップすることにより消化活動を止め、胃の中に溜められた残留物や、腸の中の宿便を排泄させるのです。とはいえ、むやみに食事を止めるのは逆に体にとって良くないので、くれぐれも専門家の指導のもと行ってくださいね。

口が臭くなるような食べ物を摂取していないのに口臭が気になったり、歯磨きや口臭対策をしたりしてもなかなか口臭がおさまらないという方は、一度病院での診察を受けてみた方が良いかもしれません。病気を未然に防ぐ手がかりになるかもしれませんよ!

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