柔軟剤の持つメリット・デメリット

ケア、対策

洗濯物をふんわりと柔らかい手触りにするだけではなく、思わずリラックスできそうな良い香りをつけてくれる柔軟剤。ニオイに敏感な若い女性を中心に、日本中でブームを巻き起こしています。近頃では、洗濯から時間がたっても洋服をポンと叩くだけでニオイが蘇ったり、良い香りをつけると同時に衣類のシワや毛玉などを防いでくれたりする便利な商品も登場し、これがきっかけで今まであまり柔軟剤に価値を感じていなかった人が試してみるケースも増えているようです。
しかし、柔軟剤にはこのような良い面だけではなく、使う際に注意しなくてはいけないデメリットもいくつかあります。メリットとデメリットを正しく知り、より満足できるお洗濯にしましょう。

柔軟剤とは?

そもそも、柔軟剤とは一体どのようなものなのでしょうか? 
柔軟剤は、リンスにも使われているカチオン界面活性剤を使用して作られたもの。これは、水に溶けて電離した時にプラスの電気を帯びるものです。マイナスに帯電する性質を持つ繊維に近づくと、プラスとマイナスがうまく引き合って表面が陽イオン性界面活性剤で覆われ、薄い油の膜のようになり、繊維同士の摩擦抵抗を和らげるという性質を持っています。この働きによって衣類の手触りが柔らかくすべりが良くなり、静電気が起こりにくくなるのです。

柔軟剤の持つメリットと、香りを選ぶコツ

衣類を心地よい状態に保つには非常に便利な柔軟剤ですが、その香りの選び方には少し注意する必要があります。なぜなら、強すぎる柔軟剤の臭いは周囲の人に不快感を与え、ひどい場合は頭痛や吐き気を引き起こすこともあるからです。特に増えているのが、隣の家から漂ってくる洗濯物の臭いが気になって窓を開けることもできないというもの。ニオイの感じ方には個人差があるし、化学物質にアレルギー反応を示す人もいるので、自分ではちょうど良い香りだと感じていても、他人にとっては害となってしまう場合もあるのだということを常に意識しておきましょう。

柔軟剤のメリット
柔軟剤には、良い香りをつけること以外に
 衣類を柔らかくする
 静電気を防止する
というメリットがあります。特に、空気が乾燥して静電気が発生しやすい冬場は、キャップ1杯の柔軟剤のおかげで快適に過ごすことができておすすめです。小さな子供がいるご家庭でも重宝しますね。

まずは少量パックで試してみる
初めての柔軟剤の場合は、いきなり本体を購入するのではなく、試供品や旅行用の少量パックなどを利用して、どんなニオイなのかを確認しましょう。その際、部屋着やパジャマなど、万が一強い臭いがついてしまっても支障のないものを選ぶようにしてくださいね。
また、職場や学校などで程よい香りのする人がいたら、どのような商品を使っているのかを聞いてみるのもおすすめです。

外国製の柔軟剤に注意
海外からの輸入品も、ここ数年大きな注目を浴びています。日本では作られていない香りが楽しめるところが魅力ですが、外国人は日本人に比べると体臭が強いので、それをやわらげるために香りが強めに作られている場合が多いようです。
どうしても強い香りのものを使いたい場合は、パッケージに表示されている使用量よりも少なめにするなどの工夫をしましょう。

柔軟剤のデメリット

日本人は香りに敏感ですが、柔軟剤は海外で作られているものもあり、香りが強すぎて周りに迷惑をかけるということもあります。適量を守るようにし、もともと強すぎるものは少なめに使用するなど、香りのバランスに気を付けましょう。
柔軟剤は繊維の表面に膜を作るので、同じ衣類に何度も使用すると吸水性が悪くなることがあります。特に、ハンカチやタオルは気をつけたいですね。まだおろし立てで生地が柔らかいうちは洗剤のみで洗い、使い込んで固くなってきたら時々柔軟剤を使うというように状態を見て使用すれば、吸水性も長持ちしますよ!
また、肌の弱い人には刺激が強すぎることがあります。とはいえ、肌が乾燥する季節に全く柔軟剤を使わずにいると、肌が擦れ過ぎてかゆみの原因になってしまいますよね。このような時は、できるだけ自然な成分のみで作られた柔軟剤を使ってみましょう。値段もそれほど高くなく、数百円で買えるものがほとんどです。

使い方に注意して、上手なお洗濯を!

柔軟剤には、このようなメリット・デメリットがあります。特徴を正しく理解して、適材適所で使い分けましょう。また、強すぎる臭いは他人にとって害になることもあるので、マイクロカプセルから徐々に香りが漏れ出す工夫をしてあるものなど、自然に香るものを選ぶ気遣いも大切です。

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