ウイルス撃退!冬に最適なアロマの香りは?

季節

本格的な冬を実感する今日この頃。冬は体調を壊しやすい季節でもあります。空気が乾燥して気温が下がると、ウイルスの水分が蒸発して空気中に浮遊しやすくなり、ウイルスが夏場よりも長く空気中に拡散します。さらに私たちも体温が低下することで代謝活動が鈍くなり免疫力が下がるため、ウイルスへの耐性が弱まります。そのため、風邪やインフルエンザなどのウイルスに感染しやすくなるのです。そんな冬場の体調管理に最適な香りがあることをご存じでしょうか。

心や体のトラブルを改善するアロマテラピー

嗅覚は、五感の中でも「原始的」「直接的」と言われ、体のほかの器官へ直接影響を与える特殊な感覚です。鼻に入った香りの刺激は、自律神経系や内分泌系(ホルモン調節)、そして免疫系の生理反応に直結するため、香りはリラックスやリフレッシュだけではなく、ストレスやウイルスを予防し体の不調を回避する民間療法として古くから使われてきました。植物の香りの働きを借りて、心や体のトラブルを穏やかに回復し、健康増進や美容に役立てていこうとする自然療法はアロマテラピーと呼ばれています。

アロマテラピーでは、植物の根や花、葉、果皮、樹皮、種子、樹脂などから抽出される天然の有効成分を高濃度に含有したエッセンシャルオイル「精油」を使用します。植物の種類によって効果はさまざまですが、殺菌・抗菌・抗ウイルス・鎮静効果など植物本来の持つ抵抗力をそのまま生かした抗菌に優れた香りもあるのです。

殺菌・抗菌に役立つ香り

精油には、グレープフルーツやラベンダーなど多くの種類があります。中でもウイルス予防に役立つ殺菌・抗菌効果のある香りをご紹介します。
ティーツリー
すっきりとしたさわやかな香りのティーツリー。リフレッシュだけではなく、殺菌・抗ウイルス作用があることから、古くからオーストラリアの先住民族が傷薬として用いてきましたが、20世紀にオーストラリアの科学者により、当時の消毒剤の13倍も防腐効果などに優れるといった科学的データが出され一躍有名になりました。今ではアロマテラピーでも、風邪をはじめ感染症の予防、症状の軽減などに用いられています。そのほか抗ウイルス作用や抗真菌作用、免疫力の向上も期待できるといわれており、インフルエンザ、水虫にも最適です。
ユーカリ
ユーカリはもともと毒性が強く刺激のある植物で、古くから薬用植物として重宝されてきました。木が立っているだけで、その場の空気が浄化されて伝染病が流行しないといういわれが残っており、精油になっても殺菌、抗菌効果が高いのです。ユーカリの精油は数種類ありますが、どれも抗菌力が強く感染症や風邪の予防になります。
また、ユーカリに特有のシネオールというたんを切るのに優れた成分により、花粉症、せき、たんにも期待できます。鎮静効果もあるため筋肉痛を和らげるスポーツ後のマッサージにもおすすめです。

香りの効果的な使い方

このような殺菌・抗菌作用のある精油の原液は香りもかなり強く、肌に直接触れると刺激を感じることもあります。これらを取り入れるのに最も効果的な方法は、香りを部屋に広げて香りを取り入れる「芳香浴」です。たいていの菌などは呼吸器(つまり鼻やのど)から体内に侵入してきます。そのため呼吸器系からこのような香りを取り入れるのはとても有効といえ、嗅覚をフルに活用できます。コットンなどに数滴落としてお部屋に置くだけでもよいですし、水で薄めてアロマスプレーをするのも加湿ができて効果的です。また、ガーゼなどに精油を1滴落としてマスクに入れる「吸入法」も、息の蒸気と一緒に取り込めるためのどが痛い時などに良いでしょう。
このように、リフレッシュするだけではなく、体に不調を感じた時にも役に立つ香り。体調管理の1つとして、この冬は新しい香りを楽しんでみてください。

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