香水や柔軟剤の香りなど身に纏う香りは人それぞれですが、好きな香りはどうやって決まるのでしょうか? それぞれの香りによって人が感じる印象が違うように、なりたい自分や環境によって好きな香りの好みも変化するもの。今回は、なりたい自分にぴったりの香りをご紹介します。

香りと記憶の関係

人の記憶や感情は香りに強く結びついています。嗅いだり食べたりすると人体に影響を及ぼす臭いは生理的に嫌いますが、それ以外の香りの嗜好は過去の記憶に左右されます。私たちが食べ物の香りを嗅いで「おいしそうな香り」と感じるのは、その食べ物がおいしいということをすでに知っているから。そのため、その食べ物に関して知識がない赤ちゃんや幼い子供は、いい香りとは特に感じないのです。
また、人が香りを嗅ぐと、脳の本能的欲求や記憶を司る場所に0.2秒で届きます。結果、香りを嗅いだ瞬間に好き・嫌いなどの本能的な感覚が動き、その香りにまつわる記憶を呼び覚ますことも。つまり、身につける香りによって、自分や自分との思い出などを他人の記憶に紐づけることができるということなのです。

好きな香りと性格はニアリーイコール

好みの香りと性格は深層心理と何らかの関係があり、好みの香りを聞けばどのような性格かがわかるそうです。例えば、「石けんの香りが好き」という女性は、内向的な性格の人が多いのだそう。「バラの香りが好き」という女性は、女性的で自分磨きに積極的である傾向にあるようです。全体的に、好みの香りのイメージと性格の印象は遠くなく、はっきりとした香りを好む人は性格もサバサバしていたり、甘く優しい香りを好む人はおっとりとした性格をしていたりすることが多いそうです。

香りを環境で選ぶ

上級者は香りのイメージを使って、環境や状況に応じて使い分けをします。職場では誰からも愛される香りを、会議では積極的かつ品のある香りを、彼とのデートではセクシーな香りを、寝る前はリラックスできる香りを……という具合です。いろいろ変えることが難しい場合は、一日のなかで重要なイベントに合わせて、香りを選んでみるのもいいかもしれません。

あなたに合うのはどの香り?

香りの系統はオリエンタル系、フローラル系、フゼア系、シプレー系、シトラス系と大きく5つに分類できます。自分にぴったりな香りがわからない方は、自分の性格や環境、もしくはなりたいイメージに合わせて、香りを選んでみましょう。
女性らしく、積極的なタイプ……セクシーなオリエンタル系
オリエンタル系の香りは、中東や東南アジア、インドの香料を使用した、エキゾチックな香り。ミルラ、ナツメグなどの樹脂や香辛料に、じゃこうやムスクなどの動物性の香料を混ぜて使用しています。オリエンタル系は、シナモンやペッパーのスパイシーな香りにイランイランなどの甘い香りが融合されたオリエンタル・スパイシーと、バニラやアンバーを使用したねっとりした甘さのオリエンタル・アンバリーの2つに分類されます。スパイシーかつ柔らかく重い香りは、セクシーで妖艶な女性らしさをアピールしつつ、第一印象で強い印象を残すのに効果的。合コンやデートなど、異性に積極的になりたいときに挑戦してみるのも良いかも知れません。
かわいらしく、穏やかなタイプ……ナチュラルなフローラル系
フローラル系の香水は、世界の香水市場の6割以上を占めると言われる代表的な香りです。香水の原点とも言われるフローラル・フローラル、森の草木のシャープさが加わったフローラル・グリーン、フルーツの酸味が混じり合ったみずみずしさのあるフローラル・フルーティなど、実は7つものカテゴリーに分かれています。花の香りをベースにした華やかな香りは、優しく繊細な女性らしい香りを印象づけるので、優しい色合いや花柄の服を着るときなどにはぴったり。感受性の豊かさやきちんと感も表現できるので、友達とのランチや、控えめにつければオフィスの場でもいい印象を残せます。
キャリアウーマン、人と被るのが嫌いなタイプ……個性的なフゼア系
フゼア系という言葉は聞き慣れないかも知れませんが、男性用の香水に多く使用されているラベンダーやオークモス、ゼラニウムなどをベースにした香りです。フゼアとは、フランス王室に愛された由緒ある香水メーカー、ウビガン社の商品「フゼア・ロワイヤル」の名前が由来となっています。世界で始めて青草やスパイスの香りを持つ合成香料を使用した香水と言われており、男性的で渋みのある独特な香りは、パンツスーツやシンプルなセーターなどの男性的なスタイルにぴったりです。
堅い仕事、おしとやかなタイプ…フォーマルなシプレー系
シンプルな落ち着いた色合いの服に合うのはシプレー系の香水です。ベルガモットやオークスモスをベースとした美しい花の香りのなかに、懐かしい土の柔らかさを連想させるような非常に心地の良い香りです。麻のタオルや枕などデイリーに使用するものに香らせるのもおすすめです。
活発、さわやかなタイプ……カジュアルなシトラス系
レモンやグレープフルーツ、マンダリンなどのシトラス系の香りはカジュアルで軽快なイメージを与えます。香水の初心者でもトライしやすく、メンズの香水にもよく使用されるため、スポーツをするときやアクティブな気分のときにつけると非常に清々しい気分になれます。

香りのパワーを生かそう

人は自ずと自分の性格に近い香りを好みます。また、その香りを嗅いだ人も、香りから連想する印象をその人に重ねるのです。なりたい自分のイメージや、他人に与えたい印象があるのであれば、それに合わせて香りをチョイスし、香りのパワーを生かしてみてください。