最近耳にするようになったスメハラ。スメハラとは「スメルハラスメント」の略で、簡単に説明すると“臭いによる嫌がらせ”という意味です。加齢臭や汗の臭い、口臭などで周囲に迷惑をかける人のことをこう表現するのですが、中高年の男性に多いことから「職場のおじさん=臭い」という図式がすっかり定着してしまっています。そんなご主人の姿に、胸を痛める奥さまは多いといいますが、具体的にどのような心配事が持ち上がってくるのでしょうか?

夫の臭い対策に不満を感じる妻

フィールドマーケティング支援サービスを提供する「ソフトブレーン・フィールド株式会社」が2014年5月19~5月26日に行った「夫のスキンケア」についてのアンケート結果によると、30~40代の主婦では、実に2人に1人の割合で「夫の臭いを気にしている」と回答していることが分かりました。
これに対し、ご主人本人がデオドラント製品を使用するなど、具体的なケアを行っている割合は50%を超えています。しかしその一方で、奥さまが気にする部分とご主人本人が気を使う部分に微妙な違いがあり、結果的に「うちの夫の臭い対策は不十分である」と感じている奥さまが60%以上にのぼるという、なんとも残念な結果が出ているのです。

妻が気にする夫の臭いとは?

アンケート結果によると、奥さまが気になっているご主人の臭いの第1位は「ミドル脂臭・加齢臭」で、次いで第2位が「汗やワキ、足の臭い」ということです。
ミドル脂臭とは、50歳代から気になる加齢臭とは別で、主に働き盛りの30~40歳代がピークの古い油のようなにおいです。後頭部から発するため、本人はなかなか臭いに気づかないのが特徴。しかし、原因物質のジアセチルは、加齢臭の原因である2-ノネナールよりも臭いやすく、厄介な存在です。
2位の「汗やワキ、足の臭い」に関しては、デオドラント製品を使ったり、こまめに入浴したりすることである程度防ぐことは可能です。しかし、1位の「ミドル脂臭・加齢臭」関しては、中高年独特の臭いになので、そうした外部からのケアだけではなかなか効果が得られないこともあって、奥さまたちの悩みのタネになっているようです。
体から強い臭いを発するようになると、それが原因で周囲との人間関係がうまくいかなくなることがあります。特に若い女性の拒絶反応は激しく、すれ違うたびに露骨に顔をしかめるなんてことも。
しかし、まだ社内で迷惑をかけているだけなら良いのですが、中には取引先の人に嫌われて担当を外された、などという笑えないケースも実際に起こっており、そうなると昇給や出世に響くどころか、リストラの対象になってしまう可能性も否定できないので事態は深刻です。そして、まさにこのことこそが、奥さまたちの不安を駆り立てる原因となっているのです。

どうすれば、ミドル脂臭や加齢臭を抑えられるのか?

ミドル脂臭の原因は、頭皮に住むブドウ球菌によって代謝・分解された、汗に含まれる乳酸です。一方、加齢臭の原因は、皮脂腺の中のパルミトオレイン酸という脂肪酸と過酸化物質が結びつくことによって発生する「ノネナール」という物質です。
どちらも、こまめな入浴で清潔を保つことはもちろん、毎日の生活習慣を見直してみることも大切です。なぜなら、不規則な生活によって発生する活性酸素は、このような不快な臭いと密接に結びついているからです。
具体的には、お酒やタバコの量を減らし、栄養バランスのとれた食事をとり、1日30分程度の軽い運動をする効果的です。夜更かしもよくないので、遅くとも日付が変わる頃までにはベッドに入るようにしましょう。
入浴の際は、
 ミドル脂臭や加齢臭に効果のあるシャンプーや石けんを使う
 臭いの出やすい部分は二度洗いする
 すすぎ残しがないよう、しっかりとすすぐ
 シャワーだけでは毛穴の奥の汚れが落とせないので、浴槽に浸かる
などに注意して、清潔を保つと良いでしょう。
また、汗の臭いを抑えてくれる下着や、靴の中敷きを利用するのもおすすめです。

規則正しい生活習慣が「臭わない夫」をつくる

ご主人の体から出る不快な臭いを抑えるためには、奥さまの協力も必要不可欠です。栄養バランスのとれた食事、快適な睡眠環境を整えるとともに、デオドラント効果のある製品をそろえたり、一緒に運動したりするなどのサポートをしましょう。忙しい場合は、こうした対策について2人で話し合うだけでもご主人の意識は変わってきます。いつまでもすてきなご主人でいてもらいたいものですね。