ワキガは、自分では気付きにくいだけに、よほど注意してケアをしていかないと周囲に迷惑をかけてしまう可能性があります。しかし、ワキガはデオドラント製品などの効果が出にくく、どうすれば臭わなくなるのかと頭を抱えてしまっている人が多いのも、また事実。今回は、ワキガかどうかのセルフチェックの方法や、ワキガに効果的な対処方法をご紹介していきます。

なんで汗が臭くなるの? ワキガの原因

汗を分泌する汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。ワキガの臭いはこのアポクリン腺から出る汗が原因です。アポクリン腺は脇の下や陰部、乳首周辺に分布する汗腺で、その数には個人差があるため、アポクリン腺の数でワキガになりやすいかなりにくいかが変わります。
通常の汗の臭いはエクリン腺から発生しますが、ワキガはアポクリン腺の汗に含まれる脂肪やたんぱく質で繁殖する、コリネバクテリウム属の菌が原因で発生します。不潔が原因と誤解されがちなワキガは、汗そのものが臭うのではなく、汗を元に繁殖している細菌が原因だったのです。ちなみに、洗濯物を一緒にしたりすると臭いが移ることはありますが、人にワキガ自体がうつることはありません。

意外と自覚できないワキガのセルフチェック方法

臭いが強い割に、自分の臭いには慣れてしまい、意外と自覚しにくいワキガ。逆に、実はワキガではないのに、汗の臭いを必要以上に気にしてしまうこともあり、なかなか自分では判断しにくいものです。前述の通り、ワキガはアポクリン腺の数に左右されます。ワキガかも? と思ったら、アポクリン腺特有のサインが出ていないか確認してみましょう。
あなたは当てはまりますか?
1. 黄色や茶色い汗が出る
2. 腋毛が多い
3. 耳垢が湿っている
4. 家族にワキガの人がいる
アポクリン腺が多いと黄色や茶色の汗が出たり、汗腺が多いため脇毛が多かったりする傾向があります。女性で脇毛の濃い、または真っ白い下着を繰り返し使っていると黄ばむ、などの症状がある人は要注意です。また、アポクリン腺の働きが活発な人は、ねばねばしたキャラメル状の耳垢がでるなど、耳が湿っているという点も特徴のひとつ。遺伝による影響も大きいので、両親にワキガの人がいる、または両親どちらかの耳垢が湿っている場合も、アポクリン腺の数が遺伝している可能性があります。
とはいえ、欧米人は約80%の人が、黒人は100%の人がアポクリン腺からの汗の分泌量が多くワキガになりやすいと言われているのに対し、日本人はたったの約10%。世界で見たらワキガになる可能性は低いと言えます。アポクリン腺の数は病院で試験切開をすれば簡単にわかるので、脇の臭いが気になっている人や、セルフチェックでいくつかあてはまる人は、皮膚科で確認をしてもらいましょう。

ワキガに効果的な対処法

洗い流せば解消する汗の臭いと違い、ワキガの臭いは体を清潔にしているだけでは、根本的な解決にはなりません。
ワキガ対策の一番効果的な方法は、アポクリン腺自体を取り除くこと。手術と言っても、入院が必要なようなものではなく、皮膚の下3〜4センチを切って目視で汗腺を取り除いてゆく剪除法や、傷跡がのこらないマイクロリムーブ法など方法もさまざま。自分にあった手術方法を選ぶことができます。この方法ならば、ワキガの原因自体がなくなるので、ほぼ永久的にワキガを心配する必要はなくなります。
日常でできるケアとしては、脇の下だけではなく、服の消臭もあわせて行うことで、臭いを軽減する効果が高まります。服についた汗でも菌は繁殖するので、脇そのものをケアしても服から臭いが発生することになります。服にも消臭スプレーをかけたり、元から消臭機能のついているシャツを身につけたりするなど、服にしみ込んだ汗の対策を意識しましょう。薬局などにはデオドラント製品も多く売っていますが、デオドラントに頼り過ぎて、汗の量を極端に押さえたり殺菌しすぎたりすると、皮膚が痛められ、別のトラブルに繋がってしまうことも。女性は昼休みや夕方など、化粧直しと一緒に脇をウエットティッシュでこまめに拭いて脇のケアも一緒にすると、より臭いを押さえることができるでしょう。
このように、ワキガは手術によって症状が軽減する可能性があることと同時に、こまめにケアをすることで毎日の臭いに対処してゆくことが可能です。大切なのは、早期発見なので、ワキガかも……と思ったら、早めの対処を心がけましょう。