間違った臭い消し!?香水と体臭の上手なつき合い方

体臭

ちょっと外に出るだけで汗をかきやすい夏。たまに、その汗の臭いをかき消さんばかりの濃~い香水をまとい、さらに悪臭になっている人がいます。香水はデオドラントとは違います。皮脂や汗が分解されて発生する臭いを香水でごまかしても、逆効果。せっかくいい香りをまとうのなら、臭いケアをしたうえで正しい香水エチケットを身につけましょう。

臭いケアでまずは汗の臭いにバイバイ

1. 夏場の汗臭さのもとを除去
湿気が多い夏の汗による臭いケアで大事なことは、かいた汗をそのままにしないことです。
汗腺から出てきたばかりの汗というのは、実は無臭なのです。そこにバクテリアなどの菌が繁殖した後、約6時間で臭いが発生すると言われています。
わきの下や靴下をはいている足など蒸れやすい部分は、汗をかいたらこまめに拭き取ったり、シャワーで流したりしましょう。女性の場合は、洋服のわきの下部分につけるわき汗パットで汗を吸い取れるようにすることも効果的です。夏におすすめなのは、除菌もできるウエットティッシュやボディーシート。菌の繁殖を防ぐため、足の水虫予防にも効果的が期待できます。
わき汗を抑える制汗スプレーもお手軽なアイテムですが、意外と知られていないのはその正しい使い方。実は、制汗スプレーの主な働きは臭いの元の雑菌の繁殖を抑えること。汗をかいて臭いが気になる部分にそのまま使っても、すでに雑菌による臭いが発生している場合は効果がありません。汗をかく前に使うか、気になる部分を清潔にしてから使うことをおすすめします。

2. 部屋にこもる臭いのもとを除去
人間は寝ている間にコップ3杯分の汗をかくと言われています。寝具にしみついた汗の臭いや加齢臭は、自分ではなかなか気づかないもの。シーツを防臭材のものにしたり、起きたら枕やパジャマに消臭スプレーをかけることを習慣にしたりするだけでも、雑菌の繁殖を防ぎ、部屋にこもる臭い対策になります。また、消臭効果のある炭は定期的に天日干しにすると何度も使用できますので、インテリアとして置いてもいいですね。

ポイント別香水のつけ方

汗臭さの原因をなくしても、体臭はあります。それは遺伝子に基づいたその人本来の匂いに、ボディーソープなどの香りが混じり合ったもの。香水などをつけていなくても、他人からふわっといい匂いがしたら、それは体臭である可能性があります。
そんな自分オリジナルの匂いを殺さずに香水をつけるには、ちょっとしたコツがあります

1. 体臭を味方につける香水のつけかた
香水は、体温の高いところに香りを乗せるとより効果的に香り立ちます。例えば耳の後ろ、手首、腰、足首、足の内側などがありますが、香りは下から上に上ってくるため、腰や足にかけるのがおすすめです。たくさんの芳香成分でできている香水は、人の肌に暖められて揮発し香りが立ちますが、成分ごとにそれぞれ沸点が違います。よって、人それぞれの体温や体臭によっておなじ香水でも香り立ちが全然違うのです。体臭をなくすことは不可能ですが、その人本来の体臭を消すためではなく、自身の匂いを利用して自分だけの香りの変化を楽しむというのが、大人の香水の楽しみ方です。
ただ、要注意なのがわきの下。体温は高いですが、汗と香料がまざって臭いが変わってしまう可能性があるため、わきの下にはつけないようにご注意ください。

2. 食事のときは、胸から上へのプッシュはNG
食事の際、香水をつけなおしたい場合は足首へのプッシュがおすすめです。胸から上、特に食べ物に手を伸ばす手首や、耳の裏、首元などは臭いがダイレクトにテーブル上に広がるため相手に不快感を与えてしまう可能性があります。また、同じく電車のつり革につかまるときも、人の顔の横にくるため手首へのプッシュは避けましょう。

3. 名刺を香らせるワンポイントテク
ビジネスシーンにおいて名刺は自分の顔とも言えるもの。後で見返したとき、ふわっとさりげなく香ると好印象ですが、ぷんぷん香らせるのはかえって逆効果です。白檀などの吸水性のよい紙に2回ほどプッシュして、香り紙を名刺入れに一枚忍ばせておくと、ほのかに香る名刺ができます。
しっかりと臭いケアをしつつ、自分だけの体臭による香水の変化を楽しんで、香水と上手につき合いましょう。

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