おならの臭さにも原因があった!?おなら対策してみましょう

体臭

おならが臭いのは当たり前と思いがちですが、実は、健康な人のするおならは臭くありません。反対に、体の不調やストレスを抱えている人のおならは、とても臭くなるケースが多いのです。どのような対策をすれば、臭いおならから解放されるのでしょうか?

おならの仕組みについて知ろう

私たち人間は、自分でも気がつかないうちに、1日で約2000mlものおならをしています。おならに含まれる成分は窒素、酸素、二酸化炭素、メタン、アンモニア、硫化水素などで、臭いがきつい場合は、なんらかの原因で腸内環境が悪くなり「腐敗型ガス」になっている可能性があります。
また、勢いよく「ブーッ!」とおならの出る人は、直腸や肛門の機能が正常に働いていますが、音のない弱々しいおならしか出ない人は機能が低下しています。

おならが臭く、回数が多い人の体の中はこうなっている

あまりにもおならが臭く、回数が多い人は、体内になんらかの異常が起きていると考えられます。予想されるのは、次のような場合です。

腸炎

腸炎には急性と慢性の2種類があり、急性の状態で対処しておかないと腸の粘膜がいつまでも炎症を起こしたままの状態になり、食べたものが上手く消化されないまま腸を通過してしまう状態を引き起こします。そしてこの慢性の状態になると、下痢や便秘、下腹部痛とともにおならが頻繁に出るようになるのです。
発症したら、消化に負担のかかる冷たいものや油っこいものは避け、規則正しい生活を送ってストレスをためないようにしましょう。

胃炎

胃のあたりに不快感や痛みがあったり、吐き気がしたりする状態を急性胃炎と言いますが、この時点で適切な対処をしておかないと慢性胃炎に移行し、食べ物が上手く消化できなくなってしまいます。
最近の研究で、胃炎の原因の多くは「ピロリ菌」であることが分かってきました。検査をすれば簡単に見つかるので、胃がんを防ぐためにもしっかり除菌しておきましょう。治療は、抗菌薬を約1週間飲み、治療後しばらくしてからピロリ菌がいなくなったかを調べる方法が一般的です。

ストレス

ストレスが多くなると、自律神経に乱れが生じます。こうなると腸内の悪玉菌の働きが活発になってしまうので、腸内に有毒なガスが発生し、おならが増えて臭いもきつくなるのです。
仕事が忙しく、人間関係も複雑な現代の日本では、ストレスを溜めないということは難しいでしょう。しかし、積極的に発散しようとすることで必ず良い方向に向かうので、おいしいものを食べる、旅行に行くなど、自分なりのストレス発散方法を見つけてください。

この他にも、大腸がん、胆嚢や膵臓、肝臓の病気、尿路結石などもおならの原因になります。あまりにも臭いおならが続くときは、早めに医師の診察を受けたほうが良いでしょう。

食事で腸内環境を整えるための工夫

腸内に有毒なガスが溜まったり、消化しきれなかった食べ物が腐ったりすると、それらがおならに混じって臭いを発生させます。これを防ぐには、腸内の環境を整えてあげることが必要です。
肉を食べることが多い人は、肉の量を減らして野菜を増やしましょう。また、ヨーグルト、チーズ、納豆、味噌などの発酵食品を摂ることも大切です。そして、絶対に外せないのは食物繊維。野菜、芋、大豆、海藻、果物などの食品を積極的に食べましょう。

臭いおならの原因は病気やストレスだった

今まで「どうして自分のおならはこんなに臭いのだろう?」と悩んでいた人にも、その理由がお分かりいただけたと思います。おならとは一見関係ないように見える病気やストレスが原因のことも多いので、臭いおならがあまりにも続く場合は病院に行くことも大切です。そして、規則正しい生活や栄養バランスのとれた食事を摂り、腸内環境を整える努力をしましょう。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。