最近では、森林浴の効果が科学的にも証明されるようになってきました。実際に森林浴とは、どのような効果がるのでしょうか。
・森林浴って?
新緑の季節、森林に入ると、木や土の香り、一面の緑、小川の流れる音、葉が揺れる音、小鳥のさえずりに心地よさを感じ、癒される感覚を経験した人は多いのではないでしょうか。
このように、森林浴とは、森林の中に入り清浄なすがすがしい空気を浴びることをいいます。

・森林セラピーとは?

森林セラピーとは、森林の癒し効果を科学的に解明して、心身の健康に活かす試みを言います。森林浴を楽しみながら、心身の健康維持・増進、病気予防を目指します。

・森林浴はどんなものが効果をもたらすの?
森林浴は、癒し以外にも、様々な健康効果が期待できます。森林浴のどのようなものが効果をもたらすのでしょうか?
◎フィトンチッド
森林の中に入ると、すがすがしい香りがして、思わず深呼吸をしてしまいます。この森林のすがすがしい香りは、樹木から発散されているフィトンチッドという成分で、有害な細菌や虫から身を守ろうとする成分です。
植物の精油に含まれるテルぺノイドなどには、殺菌力を持つ多くの成分が含まれ、これがフィトンチッドそのものと考えられています。
森林の中には、さまざまな動物の死骸や排せつ物などが蓄積されていて、においがするはずですが、それを全く感じないのは、フィトンチッドの消臭効果と空気の浄化作用が働いているためです。
フィトンチッドは、自律神経を整えて、精神的に安定させるなど、人にとって有益な作用をもたらします。
◎森林の緑
緑色は、暖色にも寒色にも属さない中間色で、安定や調和を表す色で、安心感を与えるという心理的効果があります。
◎1/fゆらぎ
そよ風の音や小川のせせらぎなど、自然界には様々な音がありますが、そのリズムは1/fゆらぎを持っています。
1/fゆらぎとは、規則的でもランダムでもない、適度なゆらぎを持つリズムで、人がその音に触れることで同調してリラックス効果を得る事が出来ます。
◎マイナスイオン
イオンとは、空気中の電気を帯びた微粒子の事をいいます。イオンにはプラスとマイナスがあり、マイナスイオンとは、電荷を帯びた原子で、マイナスイオンの電気性質を持つ微粒分子です。
空気の澄んだ滝や渓谷森林に多く発生するといわれています。
人はマイナスイオンを含んだ空気を体の中に取り込むことで、脳がアルファ波になりリラックス効果があるといわれています。
◎その他、実験によって得られた効果
最近では、2泊3日の森林浴で、ナチュラルキラー細胞が53%活性し、グラニュライシン・パーフォリン・グランザイムの主要な3種類の抗がんたんぱく質が増加したことにより、ガンの抵抗性が高まったことがわかりました。
また、ストレスホルモンのコルチゾール値が森林浴により低下する事もわかりました。
癒しの効果や病気予防が科学的に認められた森は、2006年から認定が始まり、現在では全国で60か所あり、森林セラピストなどが案内をしてくれます。
是非一度、森林セラピーを体験してみてはいかがでしょうか