女性ホルモンの減少などにより特有の症状が出る更年期。症状の程度は人によりさまざまですが、何年も続くことが多く、薬にばかり頼りたくないと考える方も多いようです。そんな方におススメなのが、生活に手軽に取り入れられ、イライラとした気持ちを和らげるペパーミントのアロマテラピー。ぜひ試してみてはいかがですか?

更年期障害はなぜ起こる

女性特有のホルモンには、一般的に、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があります。エストロゲンは、排卵や月経を起こして身体を妊娠可能な状態に整えたり、女性らしい体つきや美しさを作り出します。また、自律神経の働きにも関わります。プロゲステロンは、子宮を妊娠しやすい状態に整え、妊娠後は妊娠状態を維持する働きがあります。
これらの女性ホルモンは、脳の視床下部からの指令で卵巣から分泌されるのですが、閉経前後になると卵巣の機能が低下していき、エストロゲンの分泌も減少します。すると視床下部からは「もっとエストロゲンを出しなさい」と命令が出ます。しかし、卵巣は機能が低下しているのでエストロゲンを出せません。これを繰り返すうち、エストロゲンが不足する状態が続き、自律神経のバランスが乱れて心身の不調を招くのです。

○更年期症状の代表的なもの
自律神経のバランスが乱れると、ほてり、のぼせ、発汗、立ちくらみ、めまい、頭痛などの症状を引き起こします。不安、不眠、イライラ、意欲の低下といった精神的な症状も更年期障害によくあるものです。

アロマテラピーで更年期症状を緩和

これらの更年期の症状を和らげるのに、ペパーミントのもつ効能がよく働きます。症状別におすすめの取り入れ方をご紹介いたします。

・ホットフラッシュ
先ほど挙げた症状のうち、ほてり、のぼせ、発汗など血管の拡張収縮がうまくいかずに起こる症状を「ホットフラッシュ」と呼びます。
ホットフラッシュには、ペパーミントの冷却作用がこれらの症状を和らげてくれます。
ペパーミントのエッセンシャルオイルを希釈したスプレーを携帯し、ホットフラッシュになったとき首筋にシュッと吹き付けたり、ウエットティッシュに吹き付けて汗を拭いたりしましょう。ペパーミントの心地よい清涼感がホットフラッシュの症状を鎮静してくれ、肌も気分も楽になるはずです。
・不安やイライラ
ペパーミントのハーブティを飲んでみましょう。市販のものでもフレッシュなものでも大丈夫です。リラックスしながら飲むことで気分を落ち着かせてくれますよ。

・偏頭痛
頭の片側が脈打つように痛み、治まるまでの数時間は何もできないほど辛い場合も。
ペパーミントオイルには血行促進や鎮静作用があるので、緊張型の頭痛にはこれを利用してみてください。ペパーミント精油をホホバオイルなどのベースオイルで希釈したものを首筋やこめかみに塗り、軽くマッサージしてみましょう。ペパーミントのスッキリとした香りが頭痛のもととなる緊張やストレスを鎮静してくれます。

プレ更年期の症状にも

近年では、更年期の目安となる50代前後ではなく、30代後半〜40代半ばの女性に更年期障害に似た症状に悩まされている「プレ更年期」も増えてきています。プレ更年期の原因は、更年期に見られる急激な卵巣機能の老化ではなく更年期より前に訪れる緩やかな卵巣機能の低下と、気が付かないうちに溜まったストレスや疲労が引き起こすと言われています。ペパーミントは、緊張や心の不調をほぐす手助けをしてくれます。

症状が重くつらいと感じるなら医療機関の受診を!

更年期障害に似た症状を持つ別の病気もあります。日常生活に支障をきたすようなつらさは、我慢せずに医療機関を受診しましょう。症状の根本的な原因を見極め、治療をするのが第一です。アロマテラピーは、比較的症状が軽い方が生活を工夫することで乗り切る場合のセルフケアの方法の一つとしてくださいね。