石油から作られる化学製品は、壊れにくい、安い、軽い、汚れにくい、壊れにくいという特徴を持っていて、今や、私達の暮らしを便利で快適なものにしてくれています。
しかし一方で、化学物質が環境を破壊し、人間や他の生物に深刻な害を及ぼしている事が明らかになってきました。日常的に感じるプラスチックの臭いは、安全なものなのでしょうか?今回は、プラスチックなど化学製品から発するにおいについてお伝えします。

身の回りの日用品のほとんどがプラスチックでできている

現代は、身の回りの物はほとんどが石油から作られる合成化学物質から出来ています。例えば、電化製品、家具、食品を保存するためのサランラップ、歯ブラシ、ペットのおもちゃ、カーテン、雑貨類など挙げればきりがありません。
プラスチック製品の使い始めの臭いの原因は?
家電製品を買って来たらプラスチック臭がひどくて頭痛がしたという経験はありませんか?プラスチックには、多くの場合、紫外線防止剤や酸化防止剤と呼ばれる安定剤が添加されています。この安定剤は、単独ではきついにおいはしないのですが、高分子を加工形成するときに高温度がかかることで一部が分解し、これが臭いのきつい低分子化合物が生成される可能性があると考えられています。また、高分子を作る時に使われる触媒の開始剤も、同じように加工形成時に臭いのきつい低分子化合物が生成される可能性があると考えられています。

環境汚染も深刻

今や、プラスチック製品は世界中で使われ、それに伴い、毎日大量のゴミが作り出されています。プラスチック製品には、ポリ塩化ビニル、アクリル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、メラミン樹脂など多くの種類があり、色々と機能を持たせるためにさまざまな化学物質が加えられています。中には人体や環境への悪影響が問題となるものも少なくありません。アメリカの研究では、プラスチックゴミに含まれる化学物質の78%が有害物質だとわかったそうです。
このプラスチックゴミ、しっかりと処理しなければ有害なダイオキシンを発生させます。また、海に流れ出たら、海鳥や海洋哺乳類に付着して絡まったり、有害物質を吸着したプラスチック粒子を餌と間違えて魚が食べ、その魚を人が食べるという食物連鎖で結局は人間の体を汚染することになってしまうのです。

プラスチック臭がしたら?

具合が悪くなるくらいのプラスチック臭は、明らかに体に悪影響のある物質が空気に溶け出ている可能性があります。そのような製品は買わないなど、できるだけ遠さけましょう。
室内でプラスチック臭がする場合は、活性炭や炭、空気清浄機、安心な成分で作られた消臭剤などでにおいを吸着させましょう。当然ながら、こまめな換気も大切です。
プラスチックは人工物ですので、自然に戻ることはありません。できるだけ買わず、使わないことが、環境を守るために私たちができる一番の行動なのかもしれませんね。