最近では、オフィスでも飲食店でも分煙が進みタバコを吸わない人が煙で充満した部屋で我慢するということはめったになくなりました。
しかし、家族、同僚、取引先の方などよく接する方が喫煙者の場合、同室しているだけで自分の髪や服にまでタバコのニオイが移ってしまうこともありますよね。自分で吸っていないのに、服からタバコのニオイがついてしまった!なんとか消したいという方へ、対策法をご紹介します。
服のニオイ対策
服の繊維にはニオイの分子を吸着しやすい性質があります。繊維の奥にタバコの煙の粒子が入り込んでしまい、ニオイがついてしまいます。タバコに限らず、焼肉のにおいが服についてしまうのも同様の理由からです。
・洗えるものは洗濯する
においがひどいときは、ポリ袋に服と重曹(ベーキングパウダー)を一緒に入れて袋を振るようにして重曹を服になじませて一晩おき、翌日洗濯します。
・スーツや制服、コートなど洗えない服は、何日間か陰干しする
服をハンガーにかけ風通しの良い所に数日間つるしておくと、タバコのニオイの粒子はだんだん抜けていきます。
・洗えない服だけれど、急ぐ場合
① 湿気をあて、繊維に吸着してしまったニオイの分子を湿気で浮かせます。
入浴後の浴室に一晩吊るし、湿気にあてます。さらに急ぐときは、スチームアイロンの蒸気をあて、繊維の表面に吸着された臭い分子を放出させます。
② 風通しの良い場所に干します。
先ほど湿気をあてて繊維から浮かせたニオイの分子が再び繊維に吸着しないよう、繊維に風を通してニオイの分子を吹き飛ばすため、外などの風通しの良い場所へ服を干します。急いでいるときは、服の内側からドライヤーをあて、繊維の表面に付着しているニオイの分子を吹き飛ばします。
・市販の消臭スプレーを利用する
服全体がしっとりとするまで十分な量を噴射しましょう。有効成分が繊維の奥まで浸透、ニオイの分子を吸収し、一緒に蒸発することでニオイのもとも消えるしくみとなっているため、しっかりと噴霧する必要があります。
消臭スプレーは香料が入っているものが多く、これはタバコの臭いを消すというより別の香りでごまかしているだけです。衣類に使用するスプレーは無香料のものが良いでしょう。
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髪のニオイ対策
・髪にタバコのニオイがつくのを予防する方法
あらかじめ、市販のヘアフレグランスで髪をコーティングしておきます。タバコの臭いから髪をガードしてくれます。
・髪についてしまったタバコのニオイを消す方法
ドライヤーで髪をブローして、髪についたタバコの煙の粒子を吹き飛ばします。
・家に帰ったら髪を洗おう
髪についたタバコのニオイはとても頑固です。ニオイを完全に消すには、シャンプーするしかありません。家に帰ったら、髪を洗いましょう。
ビジネスシーンでも、喫煙していない人にとっては、タバコのニオイのする人物に好印象は持ちにくいものです。ニオイがついてしまった場合、ぜひご参考にしてみてください。