飲食店の前などを通りかかったときに、料理のいいにおいがして、食欲が刺激されてしまった経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。食事を楽しむには、味とともに香りも重要な要素です。今回は、においと食欲の関係について迫りみます! 冬にちょっぴり太ってしまった方も、香りで食欲を上手にコントロールして、薄着になっていくこれからの季節に向けてのダイエットを始めてみませんか?

においと食欲はどうリンクしてる?

風邪などで鼻が利かないときに、食事がおいしく感じられなかったり、料理をしていて、においだけでお腹がいっぱいになったように感じたりしたことはありませんか? それは、においが味覚と連動して食欲中枢である満腹中枢や摂食中枢を刺激しているからです。食欲には、物理的な満腹のほかに、見た目やにおい、食感などによって満たされる「感性満腹度」が大きく関係しているのです。
また、食欲中枢は、自律神経の働きと深く関わっています。自律神経には、交感神経と副交感神経があり、このふたつがバランスよく働くことによって、健康な状態を維持することができます。身体が緊張している時は、交感神経が優位な状態にあり食欲は低下し、リラックスしていて副交感神経が優位になると食欲は増加します。自律神経の働きが乱れると、食欲中枢も混乱し、胃が満たされているときでも空腹を感じたり、身体が必要としているときでも食欲が湧かなかったりしてしまいます。
そのような自律神経や食欲中枢に働きかけるにおいの作用を活用して、ダイエットの一環に取り入れることが可能です。香りを活かしたダイエット、試してみる価値はありそうですね!

食欲を抑える香りって何?

では、食欲に作用する香りにはどんなものがあるのでしょうか? 脳にダイレクトに伝わり、身体と心に働きかけてくれるアロマセラピーを取り入れるのが効果的です。精油をアロマランプやディフューザーに数滴垂らして使う芳香浴なら、初心者でも無理なく試すことができます。
食欲抑制作用のある香り
食欲を抑制する香りとして挙げられるのが、サンダルウッド、シダ―ウッド、パチュリーなどのウッド系です。また、バニラの甘い香りが、「感性満腹感」を満たしてくれるともいわれています。キンモクセイ、グレープフルーツなども、食欲を抑える香りとしてメジャーな香りです。
過食を抑えながら食欲増進する香り
グレープフルーツ、ベルガモット、マンダリン、オレンジなどの柑橘系の香りは食欲を増進する働きがあります。柑橘系のみずみずしい香りは、食欲を増進させるだけではなく、ストレスやイライラによる過食などを抑え、正常な食欲へと導いてくれます。

香りをうまく活用しよう

食欲の異常には、ストレスが関わっていることもあります。香りは食欲のコントロールだけではなく、よい睡眠に導いたり、ストレス緩和の手助けをしてくれたりします。香りを上手に生活に取り入れながら、睡眠をよくとり、生活のリズムを整えましょう。ラベンダー、ローマンカモミール、スイートオレンジ、ネロリ、クラリセージなどは不眠に効く香りです。質のいい睡眠をとって身体がしっかりと休息できれば、交感神経が優位になるので過剰な食欲も抑えられます。バランスのよい食事を心がけ、楽しくゆっくりと味わえるような食卓の環境も作っていきましょう。

自律神経がダイエットのカギ!

自律神経の働きをバランスよく保ち、身体の調子を整えることが、ダイエットには不可欠です。特に、あまり食べていないのに痩せないという人は、自律神経を整えることが先決かもしれません。自分の好きな香りを嗅ぐだけでも、心がリラックスして正常な食欲を取り戻すきっかけになったりもします。香りの作用を取り入れて、健康的なダイエットをしましょう。