クレオパトラの美しさの秘訣は、バラにあったといわれるエピソードが残っています。古代からバラは富と権力の象徴であり、中世の貴族によって守られ繁栄してきました。今回は、バラに魅了された歴史上の人物のエピソードをお伝えします。

世界三大美女 クレオパトラの美の秘訣はバラ
絶世の美女だったと言われているクレオパトラは、バラ好きだったことで有名です。彼女は美貌と知性だけではなく、バラの香りで男性を魅了していたともいわれています。ローマ帝国のマルクス・アントニウスを迎える時は、寝室に膝の高さまでバラの花びらをひき詰めたそうです。また、バラのお風呂に入り、入浴後はバラのオイルでマッサージをしていたことで若さと美貌を保ったといわれています。

暴君ネロのバラ三昧の生活
ローマ帝国の第5代皇帝ネロ。ネロのバラへの熱狂ぶりは、宴会場をバラの花で埋め尽くしたり、バラの香りのするワインを振る舞ったりと、毎日バラ三昧の生活を送っていたそうです。

マリーアントワネットとバラ
フランスの国王ルイ16世の王妃マリーアントワネット。バラとスミレの香りを「自分の香り」と決めて、贅沢に香りを楽しんでいたそうです。当時、フランスでは入浴をする習慣がほとんど無く、衛生状態が非常に悪かったといわれています。フランスの貴族は、匂いを消すという目的で、ムスクのような動物系香料を使った濃厚な香りの香水を使っていました。しかし、香水と体臭の入り混じった香りは、鼻が曲がるくらい臭かったそうです。生まれ育ったオーストリアでは入浴をする習慣があったため、マリーアントワネットにとって香りは匂いを消すものではなく楽しむもので、動物性のきつい香水ではなくさわやかな植物系の香水を日常的に愛用していました。そして、それまで濃厚な香水を使ってきた貴族たちも、マリーアントワネットが愛用する植物性の香水を好んで使うようになりバラをはじめとした植物性の香りが流行したそうです。

バラの発展に貢献したジョセフィーヌ
フランス領西インド諸島マルティニーク島の裕福な貴族の家に生まれ、1796年にナポレオン・ボナパルトと結婚したジョセフィーヌ。もともと裕福な家で育ったジョセフィーヌは、ドレスや靴、贅沢な食事、植物の収集などにお金を使う浪費家でした。特に植物収集という趣味の中でも、バラへの熱意は大変なものでした。ナポレオンが戦争で海外遠征の時も、帰りにバラの苗を持って帰ってきてもらったり、日本や中国など世界各地に植物学者などを派遣して、250種もの原種を収集したといわれています。それらのバラは、園芸家たちによってマルメゾン宮殿に植栽されました。
その後、ジョセフィーヌは専門の園芸家を雇ってバラの交配を始めました。ここで初めて人工交配が成功し、フランスで25種類だったバラが、4000種類になったといわれています。

古代から歴史上の人物に熱烈に支持され愛され続けたバラ。現在でも世界中でたくさんの種類のバラが咲き、その姿と香りで人々を魅了し続けています。あなたもバラの香りで癒されてみませんか?