デリケートゾーンのにおいは、女性にとってすぐに消してしまいたい悩み。においをなくすことに意識が向きがちですが、場合によっては病気のサインかもしれません。いつもとは違うにおいがしないか、デリケートゾーンに異常がないか、チェックしてみましょう。

デリケートゾーンは、においやすい

デリケートゾーンは複雑な構造をしているうえ、おりものや生理の血、尿などの分泌があり、もともと汚れがつきやすい部分です。おりものシートや生理用ナプキン、下着と衣類が重なって通気性が悪くなっていることも考えると、まったくにおいがしない状態はありえないくらいでなのす。だからといってそのままでよいというわけではありません。雑菌が繁殖しすぎるとにおいが増すだけでなく、病気に発展してしまうこともあります。デリケートゾーンを洗う習慣がない人は、お風呂に入ったときに丁寧に優しく洗うことから始めてみましょう。
おりものの変化に注意
気をつけなければいけないのは、おりものに異常が見られたとき。においをはじめ、色や量、形状がいつもと違っていませんか? 正常なおりものは透明から乳白色。クリーム色に近い場合もあります。本来は無臭ですが少し酸っぱいにおいがすることもあり、生理前後ににおいが強めになるのは自然なことです。量は少なければよいというわけではありません。おりものは膣内を洗い流し、乾燥を防いでくれる大切なもの。まったくおりものが出ないと、自浄作用が機能しなくなってしまいます。

感染症に自己判断はNG

おりものがいつもと違ったり、デリケートゾーンにかゆみや痛みなどの違和感を伴ったりしたときには、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。「恥かしい」と感じてなかなか足が向かない人も多いかもしれませんが、放っておいて悪化させてしまうリスクのほうが深刻です。自覚症状が軽く「気のせいかな?」という程度でも医師の判断を仰ぐのが正解。診察や検査をしてもらい、異常がなければそれに越したことはありませんよね。
主な性感染症として挙げられるのは、トリコモナス膣炎、クラミジア感染症、淋病、細菌性膣炎など。おりものに生臭さや腐敗したようなにおいを感じたら注意してください。無臭でも膿っぽかったり、黄色や黄緑色をしていたり、泡立っていたりしたら病気が疑われます。
もしこれらの病気にかかっていた場合には、パートナーにもうつしてしまったり、パートナーもすでに感染していたりする可能性があります。パートナーに自覚症状がなくても、一緒に医療機関を受診することをおすすめします。

ストレスや疲れはありませんか?

デリケートゾーンのトラブルとして多いのがカンジダ膣炎。性感染症と誤解されがちですが、カンジダ膣炎はストレスや寝不足、疲労、ホルモンバランスの乱れ、抵抗力の低下、抗生物質の服用などによって起こる病気。白くボソボソしたおりものが特徴です。
デリケートゾーンの洗いすぎに注意
においが気になるからといって、デリケートゾーンを念入りに洗いすぎるのは逆効果です。石けんで膣内まで洗ってしまうと常在菌のバランスが崩れ、カンジダ膣炎の原因になりかねません。優しく、泡でひだをなでるように洗いましょう。石けんは刺激の少ないデリケートソーン用や、におい対策用を選びたいですね。トイレのビデ機能も毎回使用するのではなく、不快感の強いときだけ補助的に使うようにしましょう。医療機関で治療を受けることになった場合には、家庭でのケア方法も医師に相談してください。
おりものがデリケートゾーン以外の異常を表していることも
おりものに血が混じっている場合に、子宮や卵巣、卵管など婦人科系疾患の可能性も考えられます。また、胃腸や大腸などの不調でもおりものに変化が見られることがあります。

デリケートだからこそ大切に

デリケートゾーンの悩みは人に打ち明けにくく、医療機関の受診も気が進まないかもしれません。それでも、女性にとってはとても大事な問題です。繊細な悩みだからこそひとりで考え込まずに、専門家を頼りましょう。デリケートゾーンやおりものの変化を見逃さないように、普段からのチェックも欠かさないようにしたいですね。