イエスキリストが誕生した時、星の知らせで未来の王の誕生を知り、東方の三賢人(東方の三博士)はパレスチナに行き、赤子のイエスと対面をしました。その時、贈り物を捧げたのがクリスマスプレゼントの始まりともいわれています。

イエス・キリストの誕生
「新約聖書」によると、約BC4年、パレスチナ北部の町ナザレに大工ヨセフと婚約者マリアが暮らしていました。ある時、マリアのもとに天使ガブリエルが現れて、聖霊による受胎と神の子の誕生を告げました。ヨセフとマリアが南方(ベツレヘム)に旅をした時に、イエス・キリストが誕生したといわれています。
東方の三賢人(三博士)
イエスが誕生した時、星の導きで東の方から来た占星術の学者たちが、ユダヤの王として生まれたイエスに乳香、没薬、黄金を贈り物として捧げました。これがクリスマスプレゼントの始まりといわれています。東方の三賢人である学者たちは、ギリシャ語でmagoiと書かれていて、これは聖職者、占星術師、魔術師を意味し、三賢人たちは異教の国の賢者の代表とされています。

三賢人の捧げた贈り物の意味とは

三賢人がイエスに捧げた贈り物にはどのような意味があるのでしょうか?
・乳香(フランキンセンス) 
祈りの象徴とされます。イエスが聖なるものであり、イエス自身が神であることを表しています。
・没薬(ミルラ)
死の象徴とされます。昔は防腐のために死者の体に塗られていました。世の中の罪を背負い神の子として死に、その後復活という意味もあります。
・黄金
 王位の象徴とされます。イエスが王の中の王であることを示し、至高の王への貢ぎ物という意味があります。
乳香(フランキンセンス)と没薬(ミルラ)の香りと効能
乳香はフランキンセンス、没薬はミルラというアロマオイルですが、芳香植物を蒸留して精油が作られるようになったのが10世紀なので、古代では、樹木からしみ出す樹脂を焚いて漂わせていました。古代の人々は、焚いた煙に願を乗せて神に届けたといわれています。いずれも最古の香料で、中近東に生育するカンラン科の木の樹脂を固めたものです。
昔から宗教儀式の焚香や防腐剤、医薬品などとして利用されてきました。中国伝統医学やアーユルヴェーダでも使われています。
乳香・没薬の香りは、バルサム調でスパイシー、神秘的で奥深い香りです。没薬(ミルラ)は、ミルラ香などとバラの香りに例えられます。効能は、どちらも鎮痛作用、抗菌・抗炎症作用があり、血液循環を良くするのにも使われれてきました。乳香は、深い呼吸をもたらして咳を和らげ、生理痛や頭痛の痛みを緩和します。また漢方では、乳香は他の生薬と使用することで抗腫瘍効果が高まるといわれています。

今年のクリスマスは、歴史に思いを馳せながら、乳香と没薬の香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。