在宅介護において半数以上の人が悩んでいるというのが「介護臭」。臭いのもつメンタルへの影響力は大きく、介護うつの一因ともなっています。花王株式会社が行った、日々の介護の悩みに関する調査(対象:要介護者と同居している30歳~79歳の男女2223人)では、57%が「精神的に疲れストレスがたまる」と回答。そして、具体的な悩みで多く見られたのは、「尿臭が部屋全体に広がる」「臭いで気持ちがめいる」など臭いにまつわるものでした。今回は、前向きに介護に取り組むための臭い対策のポイントをご紹介します。

気になっている臭いの原因は?

介護をする側、される側の双方に大きなストレスとなりうる臭いの問題は一刻も早く解決したいもの。臭い対策はその原因によってアプローチが異なるため、まず、臭いの原因を大きく3つに分けてみましょう。
1. 排せつ物の臭い
自力での排せつが難しくなると、必要になるのがポータブルトイレや尿パッド。これらの臭いに悩まされている人は多く見られます。
2. 寝具や衣類、部屋に染み付いた臭い
人は寝ている間にも一晩でおよそ200ml、コップ1杯分もの汗をかくと言われ、ベッドで長い時間を過ごすようになれば、湿度と温度の高い状態が続く毛布、シーツ、枕カバーなどの寝具や衣服も臭いやすくなります。
また、閉め切った室内に外から入ってくると、なかで過ごしているときにはあまり感じていなかった「臭い」に、ふと気づく瞬間がありませんか? 換気ができていれば気にならないようなほんのささいな臭いも、空気がこもった環境になると不快感を与える臭いになります。これに関しては過去に対策をご紹介しています。
【介護】部屋のレイアウトは?においがこもらない部屋づくり
3. 体臭・口臭
子どもから大人まで、体臭や口臭に悩みをもつ人は少なくありません。清潔な身なりを心がけていても悩まされるこれらの臭いケアは、加齢とともに自力での入浴や排せつが困難になればなおさら難しくなります。これらに関しては以下の過去の記事をぜひ参考にしてください。
体臭:冬に気になる介護の臭いと対策
口臭:介護で気になる口臭はケアで解消!

ポータブルトイレの臭い対策は?

介護にまつわる臭いの悩みとして多く見られるポータブルトイレの臭い。この対策としてよくすすめられているのは、排せつごとのこまめな処理と洗浄です。また、夜間のみ利用している場合は、日中に屋外やベランダで干すのも効果的。ポータブルトイレの清掃では、取り外せるパーツは漂白剤に浸ける、掃除用のゴム手袋の上にはめた軍手で細かな部分まで拭き取るといった方法で臭いは大幅に軽減できます。

パッドやおむつの臭いは「もと」を閉じ込める!

尿取りパッドやおむつのような臭いのもとになるものでも、ゴミの回収日までは自宅で保管する必要があります。こういった臭いのもとはビニール袋密閉して保管しましょう。
ちなみに、この「閉じ込める」という方法はポータブルトイレの防臭にも使われており、排せつ後に排せつ物をビニール袋で密閉する仕組みのラップ式トイレがあります。

寝具や衣類の臭いは?

掃除をしても臭いが取れないのは臭いが染み付いているからです。部屋を風通しのよいレイアウトにしてこまめに換気をしてもまだ臭う場合には、臭いの温床となりやすい寝具や衣類のケアを見直しましょう。
寝具や衣類ケアの基本はこまめな洗濯と日干しです。日中の大半をベッドで過ごしている場合には、布団を2組用意するのがポイント。布団や枕は日に当てて乾燥させることで、臭いを発生させる細菌の繁殖を抑えられます。
衣類についても、入浴や外出時に限らず、1日中自宅で過ごしたりベッドで寝ていたりする場合であっても朝起きたら着替えるようにしましょう。また、ひとりでの入浴が難しくなると、特に汗をかくようなことをしていないからと入浴の頻度が低くなってしまいがちになります。しかし、高温多湿な布団の中では汗や皮脂を栄養源に細菌が繁殖しやすくなります。清拭によって身体を清潔に保つのはもちろん、「抗菌防臭加工」が施された下着や部屋着、寝間着を選んだりこまめに着替えたりといったことも大切です。
介護をする側とされる側が、ともに気持ちよく過ごすための介護臭対策。悪臭成分を排出する消臭サプリメントも効果的です。露骨な消臭・防臭対策によって介護される方の自尊心を傷つけないような気遣いつつ、前向きに介護に臨めるようにしましょう。
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