「柿が赤くなれば医者は青くなる」ということわざがあるように、柿をはじめとする秋の貨物には、カロテンやビタミンなどの風邪の予防に役立ち、健康によいと言われています。柿には健康効果や美容効果のほかにも、口臭防止の効果が期待でき、食欲の秋にぜひ食したい食材です。そんな「おいしい」柿についてご紹介します。

口臭に柿が効く

奈良県、和歌山県、石川県の郷土料理柿の葉寿司には、食品の保存に柿の葉の殺菌作用を生かした先人の知恵が見られます。この殺菌作用のもととなっているのが、ポリフェノールの一種である「タンニン(シブオール)」。渋みの成分タンニンは、お茶やワインにも含まれていますが、柿はこの含有量が特に多く、高い殺菌効果が期待できます。
そして、口臭の原因の1つは、口腔内の細菌による唾液や古くなった細胞、食べかすなどの分解臭です。このため、柿に含まれるタンニンの殺菌作用によって口腔内の細菌の増殖を抑えることで、口臭の予防・改善効果が期待できるのです。
ちなみに、タンニンは渋みの成分ですが、甘柿にも含まれています。渋柿で渋さを感じるのは、可溶性の状態で存在しているタンニンが口の中で溶けるため。甘柿に含まれるタンニンは成長過程で不溶性に変化するので、渋みを感じなくなります。

柿って「おいしい」!

タンニンが含まれているほかの食品を摂取することで口臭対策を図るのもいいのですが、柿が「おいしい」のは、口臭対策にとどまらないさまざまな美容・健康効果も期待できるから。特に、ビタミンA・C、カロテン、カリウムなどが豊富に含まれています。
抗酸化作用で美しい肌!体臭も改善
タンニンには抗酸化作用があり血液をサラサラにしてくれるほか、ビタミンCとともにメラニンの生成を抑制するので美容への効果も期待できます。
ビタミンCは、柿ひとつで成人1日分の推奨摂取量を十分に取れるほど豊富に含まれており、β‐カロテンとの相乗効果により強力な抗酸化作用を発揮。紫外線やストレスによって体内に発生した活性酸素を除去し、身体の酸化を防ぎます。身体の酸化は美容と健康にとって重要な課題で、肌のトラブルだけでなく体臭にも大きく影響します。
抵抗力を高めて風邪を予防
ビタミンCとβ‐カロテン、タンニンとの相乗効果でウイルスに対する抵抗力を高めます。秋から冬への季節の変わり目には体調を崩しがちだという人にピッタリです。
ちなみに、柿のビタミンCは干すと減少しますがカロテンは2倍に、食物繊維も豊富になります。腸内環境を整えて免疫力を上げるなら干し柿が、より効果的です。
二日酔いにも
柿は利尿作用のあるカリウムも豊富で、二日酔いの防止に効くタンニンや、アルコールデヒドロゲナーゼと呼ばれる酵素がアルコールの分解を促してくれます。二日酔いの時や、飲む前に1、2個食べておくことで悪酔いを予防できるといわれています。

柿を食べ尽くす!

柿がすごいのは実の栄養価の高さだけではありません。葉やヘタにも、多くの有効成分が含まれておいます。柿の葉に含まれるビタミンCは実以上に豊富です。柿の葉茶には、動脈硬化に高血圧、脳梗塞(のうこうそく)の予防やアレルギー性鼻炎の症状を抑える効果が期待でき、柿のヘタは柿蒂(してい)という漢方薬として用いられています。
そして、柿は生でデザートとしていただくだけでなく、「柿なます」のように料理に用いても「おいしく」活躍します。柿を用いたレシピは、前菜からご飯もの、箸休めにデザートまでバラエティーに富んでいます。柿を調味料にして料理に取り入れてみるのはいかがでしょうか?
健康に!ダイエットに!「柿酢」のつくりかた
材料:
柿……1個
酢……200ml~300ml(柿:酢=1:2)
作り方:
1. 柿を洗い、ヘタをとる
2. 種をとり、皮のまま細かく切る
3. 柿を器に入れてお酢を加える
4. 常温で1日置いて完成
取り出した柿も柿なますに利用するとおいしくいただけます。
秋は、あますことなく柿を「おいしく」食べて、口臭対策。他にもメリットいっぱいの柿で秋は決まりですね!