介護をしている部屋で気になることといえば「臭い」。きちんと臭い対策をしているのにどうして? と感じる人は、一度、部屋の位置やレイアウトを見直してみると良いかもしれません。一見関係ないように感じるかもしれませんが、実は、部屋の位置やレイアウトで臭いのこもりにくい環境を整え軽減できるのです。臭いがこもりやすい部屋になっていないか確認してみませんか?

通気性があるかを確認する

嫌な臭いを逃がす道がなければ臭いはこもる一方です。部屋の通気性をチェックしてみましょう。
風の通り
要介護の方が過ごす部屋は窓やドアが大きく、風が抜けやすい部屋を選びましょう。家具の配置をちょっと工夫するだけでも風の通りを改善できます。
窓のサイズと光
窓は大きく光が入りやすいのがベター。布団などの大きな寝具をこまめに日干ししやすくなります。日光による殺菌効果を活用することで消臭効果も期待できます。
換気は十分か
毎日、定期的に部屋の空気の入れ替えをする習慣をもちましょう。一般的な6~8畳ほどの広さの部屋であれば、窓を5分程度開けるだけでも部屋全体の空気を入れ替えることができます。効果的に換気したいときは、5cmほど窓を対局で2カ所開けるようにしましょう。窓が1カ所のみの場合は、窓を開けた状態で換気扇を使用すると通気性がよくなります。
換気は1日1回以上おこなうことが理想的です。定期的に換気することで、臭い対策だけでなく新鮮な空気を吸えるので、気分転換にもつながります。

水場に近くすることで導線をスムーズに

介護の段階によりますが、部屋からのトイレや浴室までの距離も大きなポイントです。水場が遠いとそこまで行くのを億劫に感じて入浴の機会が減ったり、トイレに間に合わなかったりという事態も起こりやすくなります。そのため、できる限り浴室やトイレに行きやすいように動線を整えましょう。
また、洗面所に足を運ぶと自分の姿を鏡に映して見る機会も増えるため、自然と自分の容姿に関心が向き、髪をとかすことや洗顔、歯磨きなど自ら清潔に保つ意欲がわきやすくなり、臭い対策にもつながります。介護はついつい「○○してあげなければ」と思いがちですが、できる限り自分で自分のことをしてもらえるように促していくことも大切です。

居心地の良さは自然と動きが生まれる

要介護者の方が過ごす部屋は、リビングやダイニングであり、さらに寝室でもある大切な部屋です。臭いがこもらず、新鮮な空気が入ってくるような快適で落ち着ける空間づくりをすることは、介護をされる方の気持ちや体調の安定にもつながります。
家具のレイアウトを大がかりに変えることが難しい場合には、ベッドの枕の向きを変えてみるだけでも違いを感じられるはずです。例えば、テレビを中心に考えていたベッドの向きを窓向きに変えてみると、視野が大きく広がるだけでなく、空気の入れ替えをした時に新鮮な空気や外の動きを感じやすくなりますよ。
また、部屋の位置も、奥まった暗い部屋ではなく、家族の往来があるような場所だと人の動きが生まれ、自然と空気も流れます。

レイアウトをチェックしよう!

臭いを防いだり、軽減したりするためのグッズはたくさんありますが、まずは空間そのものの環境をチェックしてみましょう。 ベッドやポータブルトイレなどの位置は介護を受ける人の状況によって決まってしまう場合もありますが、通気性や定期的な換気を心がけるだけでも嫌な臭いのこもりを予防していくことができます。介護をしている人も、これから介護を始める方もこれをヒントに快適な部屋づくりに取り組んでください。