気温が下がり、空気が乾燥して、街全体がなんとなく色を失くしてしまう冬。そんなときだからこそ、良い香りのする植物を植えて気分を上げていきたいものです。そこで、個人でも楽しみやすい厳選した植物をご紹介します。

自宅に植えられる樹木の種類

花を咲かせる庭木はいろいろな種類がありますが、冬にはすべての花や葉が散ってしまうのでは寂しいですよね。冬にも楽しめるものを庭に植えるというアイデアはいかがでしょうか。
山茶花(さざんか)
冬に花を咲かせる木の代表が、椿(つばき)と同じ種類に属する山茶花です。椿ではなく山茶花をおすすめするのは、香りがあるからです。椿には基本的に香りはありませんが、山茶花は甘い蜜のような、ジャスミンのような、淡い香りを持っています。
「困難に打ち克つ」「ひたむき」という花言葉が表すように、寒さの中でも強く咲きます。
ロウバイ
漢字で書くと「蝋梅」と、「梅」の字を含みますが厳密には梅の仲間ではありません。冬の終わりから春先に花を付ける梅より早く、お正月を過ぎたころからロウバイは咲きはじめます。
花はやわらかい黄色で、うつむくように謙虚に咲くのが特徴的。英名がウィンタースウィートということからもわかるように、満開の時期を迎えると周囲が上品な甘い香りで包まれます。
ローズマリー
ハーブとして知られているので草本だと思われがちですが、低灌木に分類されるれっきとした木の仲間。常緑樹というのが魅力で、寒さに大変強い植物です。茶色っぽくなりやすい冬の庭で、凛とした緑色を保ってくれます。
「聖母マリアのバラ」という名前を持つだけあって、その香りは強く気高いもの。少し触れるだけで香りが広がり、すっきりとした気持ちにさせてくれます。

室内に飾って楽しめる花の種類

鉢植えはマンションなどでも楽しめます。お手入れも手軽で、部屋の中でも楽しめるのが魅力です。
ルクリア
「ニオイザクラ」とも呼ばれる、ヒマラヤや中国が原産の低木です。「サクラ」というのは花びらの色や形が似ているところから来ています。その別名が指す通り、香りがとても強い花を咲かせます。香水の原料にも使われるくらい、芳醇で華やかな香りで部屋を満たしてくれます。
スウィートアリッサム
和名で「ニワナズナ」と言う通り、甘い香りのアブラナ科の植物です。花は基本的に白色で、菜の花のように小さく可憐に、色粉を散らしたように咲きます。花束のなかのカスミソウのような存在で、寄せ植えにもよく用いられます。
ストック
アリッサムと同じアブラナ科に属しますが、花の付け方は豪華そのもの。房状にまとまった一重や八重の花が開くと、甘い香りが漂いはじめます。色の種類も豊富で、濃いピンク色などは冬のもの寂しさを一掃してくれそうです。

植物の活かし方

冬だからこそ楽しめる植物を、もっと暮らしに取り入れて楽しむにはどのような方法があるのでしょうか。
日本伝統のバスタイム「ゆず湯」
冬の風物詩のひとつがゆず湯です。たくさんある柑橘類の中でも、ゆずの香りに癒される時間は日本人であることをしみじみと実感できる特別なものですね。
体のなかから温まる「ハーブティー」
ハーブはもともと野草ですので、冬の寒さに強い種類がたくさんあります。鉢植えで栽培を楽しんで、冬には温かいハーブティーはいかがでしょうか。カフェインを含まないので、ベッドに入る前のリラックスタイムに最適です。
インテリアに「ドライフラワー」
冬は部屋で過ごすことが多くなりますので、インテリアに少しこだわってみませんか? 花を乾燥させてドライフラワーにすれば、クリスマスリースなどの手づくりオーナメントに活用できます。ローズなど花びらそのものに香りがある植物は、乾燥させるだけでポプリができあがります。

冬こそ植物の生命力を

「冬だから植物の元気がないのはしょうがない」と諦めるのではなく、寒さの中でもたくましく生きる植物と、その香りを取り入れてみましょう。凛としたグリーンや華やかな花が生活に彩りを添えてくれますよ。