体質によるもの、加齢によるものなど、さまざまな原因からくる体臭。そのなかでも現代人特有と言われる「疲労臭」を知っていますか? 疲労臭とは、疲労や乱れた生活習慣によって、体から酸っぱいアンモニア臭が出てくるもので、性別や年齢は関係なくので、誰でも油断はできません。

疲労臭とは

その名の通り、体の疲れが原因で臭いが出てきます。その臭いは強烈なことで名高いアンモニア臭。ツンとした臭いが特徴です。正常な状態では、体内で作られたアンモニアは排泄物に混じって体の外に排出されるので、人体からアンモニア臭がすることはありません。しかし、この排出機能がうまく働かなくなると、皮膚の表面から出てきてしまうのです。

元気だから大丈夫?
疲労を自覚していないからといって油断はできません。体の内側、内臓に負担がかかる生活を続けていませんか? 「自分はまだ若くて元気いっぱいだから大丈夫」という人こそ、仕事に遊びに、無理をしてしまいがちです。知らず知らずのうちに体は悲鳴を上げ、いつ自分から疲労臭がでるか分かりませんよ。

疲労臭の原因

アンモニアが体内で生成されること自体は正常なメカニズムで、タンパク質の分解にともなって起こります。食べ物に含まれるタンパク質を腸で分解するときだけでなく、体を動かした後の筋肉疲労を回復するときにも起こる反応です。作られたアンモニアには毒性があるので肝臓で尿素に変え、尿と一緒に排出されます。この肝臓の働きのおかげで、体にはアンモニアが蓄積することはありません。

肝臓が要!
アンモニアがきちんと体から出てくれるかどうかは、肝機能にかかっています。肝機能が低下してアンモニアの処理が十分にできなくなると、アンモニアは血液に入り込んで全身を回り始めます。そして、皮脂や汗に混じって、皮膚の表面から出てきてしまうのです。

疲労臭が出やすい人とは

では、疲労臭が出やすい人はどんな人でしょう? 原因が肝機能の低下であることに着目すれば、おのずと答えは見えてきます。

疲労
肉体的な疲れを感じているということは、体の内側にある器官も疲れています。体全体の機能が落ち、代謝が悪い状態が肝臓にも起こっています。体の疲れがなくても、精神的なストレスも代謝を低下させる原因となります。ストレスで胃が痛くなる人がいるように、肝臓にもストレスは響いています。

肥満
肥満気味の人に多いのが脂肪肝。肝臓に中性脂肪が溜まっていくと、肝臓の働きの妨げになります。乱れた食生活や運動不足に心当たりはありませんか? 

飲酒
お酒と肝臓は切っても切れない仲。お酒が好きな人は健康診断のたびに、肝機能の異常を指摘されないかドキドキしているのではないでしょうか。アルコールを日常的に多く摂取する人は、脂肪肝になりやすいと言われます。また、アルコールを分解するのも肝臓の役目です。過度な飲酒は肝臓にとって大きな負担です。

便秘
体内に便が溜まったままだと、そこからもアンモニアが発生してしまいます。仕事柄、行きたいときにトイレに行けないような人も注意が必要です。できるだけこまめに排出するように心がけましょう。

疲労臭を改善する方法

疲労臭を改善・予防するにはどうしたら良いのでしょうか?

肝機能の向上
肝臓の機能を低下させる要因を、生活の中から少しずつなくしていきましょう。
■きちんと休んで疲労を溜めこまない
■ストレス発散を心がける
■太りぎみの人は適度な運動を取り入れる
■お酒はほどほどに、休肝日を設ける
■代謝を上げるために、ゆっくりと湯船に浸かる

食生活の改善
バランスの取れた食事は肥満の改善にも効果的です。便秘が気になる人は食物繊維の多い食事を心がけ、腸内環境を整えましょう。

体臭の改善は日々の心がけから

生まれ持った体質や年齢が原因ではないので、心がけ次第で改善と予防ができるのが疲労臭です。疲労臭対策は、健康維持そのもの。もう一度、溜めこまない生活を考えてみませんか?