ドラッグストアやホームセンターなどで手軽に買える重曹。食品のあく抜きや、掃除に使うほかに、嫌な臭いを取ってくれる効果があるってご存じでしたか? 安全な成分で作られ、値段も安い重曹を生活に役立てないのはもったいない! 臭いを消す具体的な使い方をご紹介します。また、重曹についての基礎知識や、使う際の注意点についても知っておきましょう。

種類豊富な「重曹」について知ろう!

重曹は、別名「炭酸水素ナトリウム」とも呼ばれる白い粉です。海や地中の鉱床、そして私たち人間の体内にも存在しているといわれ、研磨剤、ふくらし粉などとして幅広く使われています。用途に合わせていろいろな種類があるので、その都度使い分けるようにしましょう。
食品用の重曹
「ベーキングソーダ」「タンサン」などの商品名で販売されているもので、膨張作用を利用してケーキやパンを膨らませるのに使ったり、食品のあく抜きや肉を柔らかくするのに使ったりします。口の中に入れても安全なので歯磨きに使う人も多く、研磨作用・歯垢の除去・虫歯の予防・口臭防止・歯茎の引き締めなどに作用します。
価格は、500gあたり300~500円が相場です。
工業用の重曹
重曹の中で最も値段が安く、キメが粗いものです。研磨力の強さや乳化作用を生かして掃除や洗濯に使われることが多く、人体には向きません。価格は、500gあたり100円が相場です。
医療用の重曹
重曹の中で最も純度が高く、粒子が細かいものです。酸を中和する性質を生かして胃薬に使ったり、発泡性を利用してバリウムに加えたりします。価格は、500gあたり400~600円が相場です。
重曹を使用する際の注意点
重曹はいろいろな用途に使えて便利ですが、使い方を誤ると害になることもあります。よく起こってしまいがちなトラブルを集めてみたので、十分に注意しながら使ってください。
使用する素材によって変色
アルミ製の鍋、畳、天然繊維でできたカーペット、無塗装の木材を使用したフローリングや家具に使うと、変色してしまいます。
食用の場合、塩分の取り過ぎになることも
重曹を歯磨きやうがいに使う際は、塩分過多になる可能性があります。また、あまり濃度が高すぎると口の中の粘膜を傷めるので、適量を守るようにしてください。
こすり過ぎは傷つく可能性あり
重曹には研磨作用があるので、歯を磨いたり、掃除をしたりする際にはこすり過ぎに注意しましょう。純度が低く、粒子の粗い工業用の重曹は、絶対に掃除や下記のような消臭目的以外には使わないでください。

消臭タイプ別、重曹の使用方法

 足の臭い消し
洗面器のぬるま湯に小さじ1杯程度の重曹を溶かし、その中で足を洗います。また、重曹スプレー(150mlの水に重曹小さじ1杯を溶かす)を作って常備しておけば、靴の臭いが気になる時や、ストッキングの蒸れによる臭い防止などに役立ちます。
 口臭防止
100mlの水に小さじ1/2の重曹を溶かし、30秒間うがいをします。また、ハブラシに直接重曹をふりかけ、力を入れないよう注意しながら歯と歯茎を磨くのも効果的です。
 体臭の予防
洋服や下着の上から重曹水をスプレーします。また、お風呂のお湯にスプーン1杯程度の重曹を溶かして入浴するのも消臭効果が期待できます。さらに、残り湯は洗濯にも使えます。
 家中の消臭
家の臭いが気になる場所に、重曹水をスプレーしましょう。酸性の臭いを瞬時に中和し、生ゴミや靴箱などの嫌な臭いを消してくれます。また、カーペットや布団に重曹をふりかけてしばらくおき、掃除機ですうのも効果的です。

安くて便利な重曹! どんどん使って嫌な臭いをなくそう

臭いに敏感な人が多い日本では、消臭グッズがよく売れています。しかし、市販の消臭剤は安くても数百円程度のコストがかかり、お財布を圧迫してしまうことも……。その点、値段の安い重曹なら気にせずたくさん使えます。用途に合ったものを選び、賢く消臭しましょう。