「朝」と聞くとさわやかなイメージがありますが、実は、一日のうちでも特に口や体が臭いやすい時間帯だということをご存じですか? そのため、何の対策もしないで外出してしまうと、嫌な臭いで周囲に迷惑をかけることにもなりかねません。臭いの原因を正しく知り、自宅でできる予防策を覚えておきましょう。

朝の口臭がきつくなる原因と対策

朝起きたときの口臭を「モーニングブレス」と呼びます。これは虫歯や歯周病があるかないかに関わらず、だれにでも起こる強い口臭です。原因は、睡眠中に減ってしまう唾液の分泌量。歯周病菌や虫歯菌などの嫌気性細菌(けんきせいさいきん)の増殖を抑えることができなかったり、口の中が乾いたりする(ドライマウス)ことによって、口中環境が悪化して嫌な臭いが発生します。
特に、寝る前の歯磨きが不十分で口の中に汚れが残っていると、細菌が汚れをエサとして繁殖し、臭いの元である揮発性硫黄化合物を発生させやすくなります。よって、眠りに入る前にどれだけ歯をきれいに磨けるかどうかが重要です。
もし、次のようなお手入れの仕方に心当たりがあれば、さっそく今夜から改善していきましょう。
 夜の歯磨きはしない。もしくは1~2分程度で適当にすませてしまう。
 歯間ブラシや糸ようじを使わず、歯ブラシだけでお手入れをすませてしまう。
 舌に舌苔(白っぽく見えるもの)がついていても取り除かない。
歯ブラシに歯磨き粉をつけて磨くと、そのさわやかな香味でいかにも口の中がきれいになったように錯覚してしまいますが、歯に付着した汚れは簡単に落ちてくれません。最低でも3分、できればじっくり5分ほどの時間をかけて、隅々まで丁寧に磨きましょう。場所によって磨き方を変えることも大切です。
そして、歯間ブラシなどの用具を上手に活用しましょう。きれいに磨いたつもりでも、歯と歯の間には歯ブラシでは取りきれない汚れが残っています。鏡に向かって「あっかんべー」をしたとき、舌に白いものが付着していればそれも臭いの原因になるので、専用のブラシで取り除いてください。
また、前日などにニオイの出やすい食事をすると口臭の原因となることも。そういった場合は、食後にエチケットサプリなどを飲むのもオススメです。

朝はできるだけシャワーを浴びる

私たちの体は、夜寝ている間に大量の汗をかきます。しかも、布団に包まれて体が蒸れやすくなっているので、汗や皮脂などをエサに細菌が繁殖してしまうのです。これが、朝の体臭の原因。そのまま外出すると臭ってしまうので、朝の体臭が気になる人は、できれば朝にシャワーを浴びてから出かけましょう。
もちろん日中も汗をかくので、朝シャワーを浴びれば全く臭わないというわけではありません。しかし、一日の始まりにいったん体臭をリセットしておくことで、その後の臭い方に違いがでます。

デオドラント剤を使って臭いを抑える

肌を清潔にしたら、その上からデオドラント剤を使って「汗をかきにくい」「汗をかいても嫌な臭いに変化しにくい」状況を作っておきましょう。エアタイプや液体タイプなどいろいろな種類があるので、用途や好みに応じて使い分けてみてください。
また、ミョウバン水をスプレーするのも効果的です。作るのも簡単で、ペットボトルに400mlの水と15~20gの焼ミョウバンを入れて溶かすだけ! 完全に溶けるまでに時間がかかるため、冷暗所で1~3日ほど寝かせて下さい。完全に透明になったら水で10倍程度に薄めてスプレー容器に移し替えれば完成です。
強力な殺菌力・制菌力があるので、朝シャワーの後でスプレーしておけば快適に過ごすことができますよ。

事前のお手入れで、口臭&体臭を防ごう!

唾液の分泌量が減り、汗をかきやすい就寝時。そのため、朝起きたときは口や体が臭いやすくなっています。寝る前に念入りに歯磨きをしたり、朝シャワーを浴びたりすることである程度予防できるので、こまめなお手入れを心がけましょう。