衣替えの後、冬物スーツやコートなどは、また冬が来るまでしまっておかなくてはいけません。せっかくのお気に入りの衣類がかび臭くなったり、すえたにおいが染み付いたりすることなく、また活躍させるための保存方法について考えてみませんか? 厚めの衣料保存時のにおい対策についてご紹介します。

通気性を確保した保存方法

衣類を長期保存したあと、取り出してみると、シワや、シミのようなものができている、虫食いがあるなどで、がっかりした経験はありませんか?  このようなトラブルから守るために大切なのが、「カビ対策」です。カビのにおいは、カビがついた衣類を他のものと一緒に保存すると、においが移って取れなくなるといった問題が起こるくらい強力です。
衣類にカビがつかないようにするために、まず大切なのが、通気性の確保です。カビは、通常室温が20~30度くらい、湿気が60~85%程度のときに生えやすいといいます。通気性がよく衣類の保存するために役立つのが、昔から使われている桐のたんすです。桐のたんすは、外気がじめじめしているときは湿気を吸い取り、乾燥しているときは伸縮して中に空気を通すという働きをします。そのうえ、機密性が高く、湿度を一定に保つためカビがわきにくいという利点もあります。
また桐から出るタンニンには防虫効果があります。虫食いが心配なウールなどの衣料の保存にも向いています。
ただし、桐のたんすの入手は非常に難しいものです。また、総桐とうたいながら、実は違う素材が使われていたり、熟練の職人による加工でない場合は、桐のよい効果が出ない場合があります。
桐のたんすの入手ができない場合は、クローゼットに湿気取り剤を入れる、クリーニングから戻ってきた衣類を圧縮してしまうといった方法もあります。衣類が空気に触れなければ、カビがつくことがなく、スペースが確保できるので、一石二鳥です。

時々虫干しをする

その他におい防止にいいのが、虫干しをすることです。時々天気のいい日に、風通しのいい場所に半日程度衣類を干して虫干しをすれば、衣類の折しわの防止にもなります。昔は、梅雨明けの7,8月、秋晴れの10月ころ、また1年で一番寒い2月に虫干しをして、衣類を長持ちさせるようにしていたそうです。
軽く衣類をブラッシング、もしくはハンカチなどで汚れを落としたあと、直射日光には当てないようにし、湿気の少ない晴れた時間、10時から15時くらいまで虫干しをします。
そのあと、仕上げに消臭効果のあるスプレーを衣類にかけておけば、より強力ににおいを防止することができるでしょう。スプレーは悪臭の原因になる菌を除菌できるもの、また肌に触れるものなので、できれば自然素材でできたものを選べばより理想的です。

防虫剤を何種類も入れない

無臭のものでも防虫剤を何種類も入れてしまうと、化学反応を起こして妙なにおいがついてしまう可能性があります。防虫剤は1種類のみを入れるようにしましょう。

においがつかないようにする保存方法は大切な衣類を長持ちさせるためにも有効

においがつかないように、衣類を保存する方法は、色あせ、変色、しわなどから衣類を守るためにも有効です。特に衣替えのあと、湿気が強くなる夏の保存時には、カビがつかないように細心の注意が必要です。ちょっとした気づかいで、来季もお気に入りの洋服を快適に着ることができるでしょう。