毎日使う歯みがき粉。お店に行けば、沢山の種類の歯みがき粉がずらりと並んでいますよね。そのほとんどがペパーミント味であるはずです。改めて考えてみると、いつから歯みがき粉はペパーミント味なのでしょうか。実は、歯みがき粉とペパーミントには長い歴史があったのです。

古今東西 古代の歯みがき粉

・古代エジプトのファラオも歯痛に悩まされていた
歯みがき粉の歴史は古く、世界最古の歯みがき粉の記録は、古代エジプトのパピルスに詳しく記載されているものと言われています。成分は、ビンロウ樹の実(タンニン)、緑粘土、蜂蜜、火打ち石(石英の一種)、緑青を混ぜた、ペースト状の歯みがき粉でした。
その後、4世紀頃になると、塩、コショウ、乾燥させたアイリスの花、そしてミントを粉末状にした粉状の歯みがき粉を使っていたそうです。
発掘されたミイラの調査結果から、古代エジプト人は歯槽膿漏などの歯の病気に悩まされていたこと、年齢を重ねるほどに歯がすり減っていることが分かっています。砂漠のほとりにあるエジプトでは、あらゆる食べ物の中に砂が混入し、それが歯を痛める原因となっていたのだと考えられています。王であるファラオも例外ではなく、歯の痛みに悩まされていたとか。こうした切実な状況が、古くから歯みがきの習慣や歯みがき粉を生み出す要因となったのかもしれませんね。

・歯みがき粉は仏教と共に海を渡った
一方、日本の歯みがきに関する最も古いものは、6世紀に仏教と共に伝えられた楊枝と塩によるものと考えられています。紀元前5世紀、お釈迦様がニームという木(歯木)を使って歯をみがくことを戒律に定めたのが始まりで、なんでも読経のとき弟子たちの口臭がひどかったためだとか。
その後、歯木はインドから中国に渡り、柳の木でつくられた楊枝に姿を変えました。唐の時代になると、歯磨き粉として塩を使っていたそうです。
そして、楊枝と塩を使った歯磨きは朝鮮を経て日本へ伝来したと考えられています。この歯みがき法は中世まで続いたと考えられています。

古今東西 中世の歯みがき粉

14世紀頃のフランスでは、蜂蜜と塩と酢を混ぜて歯みがき粉としたり、ハッカ(ミントの一種)や胡椒を使い白ワインでうがいしたとされています。15世紀に入ると、ニッキなどを加えたワインでうがいをし、その後ウサギの骨を焼いたものと塩を蜂蜜でペースト状にした練り歯みがき粉が登場したそうです。

歯みがき粉がペパーミント味なのは?

ペパーミント自体には虫歯予防などの効能はありませんが、歯磨き後にペパーミントの爽快感で口の中がさっぱりする、清潔になった気がする、息がペパーミントの香りになる、というのがミント味の歯みがき粉が多い理由のようです。

歯磨き粉の歴史はいかがでしたか?材料にビックリするようなものも使われていましたね。次に歯みがきをするとき、現代に生まれてよかったときっと思うはず?!