子どもからの「お父さんの服と一緒に洗わないで」という言葉は胸に突き刺さりますよね。お母さんたちからすれば、分けて洗うとなると洗濯の手間が増えて大変です。
単なる思春期のわがままにも聞こえるこの言葉。実はお父さんの加齢臭は、子どもにとっても切実な問題かもしれません。

頭ごなしに否定する前に

「わがまま言うんじゃない!」と言いたくなりますが、実は加齢臭は洗濯で移るのです。加齢臭の元凶であるノネナールは皮脂汚れ。体から出る汚れのなかでも落としにくいものです。
洗濯機の中で衣類同士がこすれてノネナールが別の衣類に付着してしまうと、なかなか落ちにくく、子どもの衣類まで臭ってしまっている可能性があります。
汚れの落ちない洗濯をしていませんか?
洗濯槽は定期的に洗浄していますか? 洗うとき、洗濯物を詰め込みすぎていませんか? これらは洗濯をしても汚れが落ちない原因です。また、加齢臭がひどかったり、洗濯物を溜めこんで時間がたってしまったりしていると、さらに臭いは落ちにくくなります。
洗濯槽をこまめに洗浄し、洗濯物は8分目以下に。脱いだ衣類はできるだけ早く洗うように心がけましょう。それでも臭い移りが気になる場合には、加齢臭に合った洗濯方法を取り入れましょう。

加齢臭を落とす洗濯方法とは

子どもの衣類と洗濯を分けても、根本的な臭いを解決することはできませんよね。衣類についた加齢臭をしっかりと落とすには工夫が必要です。
臭いに特化した洗剤を使う
汚れが落ちていないからといって洗剤の量を増やすのは間違いです。洗剤には洗浄効果を発揮しやすい濃度がありますので、濃度を上げれば汚れが落ちるわけではありません。
投入する洗剤量を増やすよりも、洗剤そのものを見直してみましょう。市販の洗濯用洗剤にもそれぞれ強みがあります。パッケージの表示をよく見て、「消臭」や「殺菌」に強いものを選んでみてください。
介護用の洗剤を使うのもおすすめです。アンモニア臭に対して強い効果が期待できます。
漂白剤につけおき
雑菌を減らして臭いを落とすには、やはり漂白剤が効果的です。いつもの洗濯の前に加齢臭のついた衣類をつけおきしておくと、ほかの洗濯物への臭い移りをかなり軽減できます。
漂白剤は水に溶かすのではなく、「漂白剤+洗剤+お湯」の組み合わせがベスト。シャワーと同じ40℃くらいのお湯に洗濯洗剤を溶かします。衣類の臭いや汚れが気になる部分に漂白剤をつけて、洗剤液のなかへ。そのまま2時間ほど浸します。漂白剤は色柄物にも安心して使える酵素系漂白剤が便利です。
アウターもクリーニング
シャツや肌着の洗濯に気を取られがちですが、いつも着ているスーツやコートにも同じように臭いは付着しています。
スーツやアウターはこまめにクリーニングに出しましょう。汗や皮脂の分泌が多い夏の季節は、洗濯機で洗えるウォッシャブルタイプのスーツが快適です。

衣類が新品のときから加齢臭ケアが必要

皮脂汚れはアカやホコリを吸着する性質があり、とても厄介です。落としきれなかった汚れはどんどん落ちにくくなり、臭いも蓄積されていきます。シャツの黄ばみや黒ずみが気になりだしたころには、汚れをすべて落とすのは難しい状態になっています。
一度着た衣類には、目に見えなくても臭いの原因が付着しています。初回の洗濯からのケアが不可欠だということですね。洗濯をしても臭いが消えずにお手上げになる前に、新品の状態からきちんとした加齢臭対策をスタートしてみましょう。

家族みんなで解決して

子どもからの「一緒に洗わないで」という言葉に落ち込んでしまいますが、子どもも悩んでいるのかもしれません。子どもからのSOSサインと捉えて、家族みんなで衣類の加齢臭撲滅を目指しましょう。