無意識に口が開いていませんか? フィルターとして働く鼻と違い、口は空気に含まれるウイルスやアレルゲンを直接体内に入れてしまいます。感染症にかかりやすくなったり、花粉症のようなアレルギー症状が強く出たりするのは口呼吸のせいかもしれません。また、口内やのどの乾燥、雑菌の繁殖を促進して歯周病や口臭を発生させる原因にもなります。こんなデメリットばかりの口呼吸をやめるには、どうしたらよいのでしょうか?

口呼吸の原因

「鼻で呼吸をすれば良い」と簡単に考えてしまいがちですが、場合によっては鼻呼吸を妨げる身体の不調を抱えている可能性があります。「なぜ口を使って呼吸しているのか」を確認してみましょう。
風邪やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎で鼻の奥が狭くなり、空気を鼻から十分に吸えなくなってしまうと口呼吸で補おうとしますよね。鼻づまりが慢性化しているときはもちろん、すでに鼻づまりが治っていても口呼吸が癖になってしまっている人もいます。
また、鼻の奥にあるアデノイドという部分が腫れると、空気の通り道をふさいでしまいます。大きくなったアデノイドは手術で取り除くという方法もあります。
鼻だけでなく口に原因があるケース
歯並びや噛み合わせが悪いために口が開いてしまう、という人もいます。自覚がない人でも無意識に口が開いてしまっていないか、家族や身近な人に聞いてみましょう。常に口が空気の通り道になっている人は唇が乾燥しやすかったり、口が「への字」になっていたりするので自分でもチェックしてみてくださいね。
歯並びや噛み合わせに問題がなくても、「口が開いている状態が楽」という理由で口が開いたままになっている場合も少なくありません。口を閉じるために口まわりの筋肉を使わなくていいため楽なので、癖になってしまいやすいのですね。この状態を続けていると徐々に筋肉の力が落ちてきて、口呼吸を治そうとしても口を閉じにくくなってしまいます。

口呼吸をやめるには

まず必要なのは、口で呼吸をしていることを自覚して、口を閉じるように意識することです。今まで無意識に口を開けていた人にとって意識付けはなかなか難しいですが、口呼吸と同じように鼻呼吸に慣れるまで意識しましょう。
歯並びや噛み合わせが原因の場合には自分で治すことは難しいので、歯科を受診してください。もともと異常がない人でも、口呼吸を続けるうちに歯並びが悪くなることもあるので油断は禁物です。口呼吸は前歯に舌の圧力がかかる場合が多く、前歯が前に押し出されやすいのです。
口まわりの筋トレは「あいうべ体操」
癖で口が開いてしまう人には、表情筋を鍛えるのに効果的といわれる「あいうべ体操」がおすすめです。「あー」「いー」「うー」「べー」と口を大きく開けて動かします。声は出しても出さなくてもかまいません。それぞれ4秒ずつ、1回に10セットが目安。それを1日3回、計30セットが理想です。痛みを感じない程度にやってみましょう。朝トイレに入ったときや入浴時など、体操を行うタイミングを決めておくと習慣化しやすいですね。

鼻呼吸を促進する

口呼吸をやめるために、鼻呼吸をしやすい状態をつくることも大切です。寝るときや鼻の通りが悪いときに便利なのが鼻腔拡張テープです。貼るだけで鼻腔を物理的に広げてくれます。鼻を温めたり蒸気を当てたりするのもおすすめ。温タオルを当てる、湯船にゆっくりつかるという簡単なことから実践しましょう。
慢性的な鼻づまりや息苦しさは医師に相談するのが適正です。例えば花粉症やアレルギー性鼻炎は生活のなかでアレルゲンを遠ざけなければいけません。アレルゲンの特定には医学的な検査が必要です。鼻トラブルの原因を一度きちんと検査しておくと、口呼吸への対策が立てやすいでしょう。

健康は鼻呼吸から

鼻呼吸と違って口呼吸にはデメリットばかり。口臭の原因だけではなく病気を招くことになっているとしたら、、、。健康に快適に生活するために、呼吸から見直してみませんか?